ナスカの地上絵は、壁画や彫刻のようなものでも無く、岩を並べているストーンヘンジのようなものでも無く、固い砂漠の地面に深さ20~30cm、幅1~2mほどの溝を掘ることで描かれています。 これが二千年以上もの間、ほぼ完全な状態で保存されているのは、ナスカ周辺の年間降水量が4mm程度と極端に少ないことによります。 世界平均880mmの約2倍という年平均1718mmの降水量がある日本では考え難い気候であり、つまりナスカでは雨音というものをまともに聞いたことが無い人もいる、ということです。 今回の「雨音」というお題をナスカの人に出したら、一体どういうお話をしてくれたでしょうかね( --)ノ゛ などと説法じみた問い掛けをカマした所で「雨音」に御入選の方々、おめでとうございます。 その物語が生まれたのは、皆様が日本に生まれ雨や雨音というものに対し日常性と特異性を鋭敏に感じておられたからこそでしょう。 逃された方々におかれましては、この際、一度ナスカに赴き雨音の無い世界での暮らしなどを体験なさってみてはいかがでしょうか。 ちょっとその、旅費の方は一般的に50~100万円ぐらいかかるらしいですけど、大事な創作のためですしね、致し方無いです。 しかしここで、雨が降らないなら水も無いんじゃ、という疑問が生じるかも知れませんが、ナスカでは地上絵が描かれた時代から地下水脈を利用する高度な土木技術を備えており、そこかしこに日本では「まいまいず井戸」と呼ばれる渦巻き状の巨大な井戸が掘られておりまして、生活用水も農業用水も充分に確保されているのです。 よく思うのですが、もしも人類が全員自分だったら世界はここまで進歩していないのではないでしょうか。 古代ナスカの民が全員自分だったら、地上絵や地下水脈はおろか、そこに文明を拓くこともできてなさそうです。 豊かな自然に囲まれた環境で生育された日本人としては、基本的に生活は自然の恵みに頼りたいのです。 雨の降らない地域になどそもそも文明を築こうと思わないのです。 あぁ、発想が自然に降りてくるまで作品を書こうとしない癖があるのも、日本人だからですかね。 これはやはりナスカに移住して自ら積極的に地下水脈を掘り当てるナスカ精神を身に着けた方が良いかも知れません。 ということで次回はナスカからお送り致しますー、ほんとほんと( --)ノ
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約4mmとまで極端ではなくとも、世界には、年間平均降水量が500mmに届かない国が沢山あるんですよね。 翻って、日本。 昨今の地球温暖化云々の影響も加わって……短時間大雨警報が出る時は、1時間に100mm前後とか降るんですよね💦 ざっとナスカの25年分です(^_^;) 人類の科学力が発展しても、台風を消すとか砂漠を熱帯雨林に変えるとか、気象を操作する方向に進まないのは、人類が共通に畏怖の念を持つからなんでしょうかね。
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眉唾の都市伝説では、既に米軍は気象操作技術が実験段階に入り、しかしそれは要するに気象操作兵器だそうで、台風を消すよりもむしろ人工的に台風を発生させるものだとか。 昨今の極端な気象現象はおおよそその兵器の仕業だと吹聴されておりましたよ(笑 日本は自然信仰の国ですし、自然が起こした現象に対してはどこか「仕方無い」という意識が抜け切らない感はありますよね( --)゛
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素晴らしいご教示ありがとうございます。 豊かな自然に頼らず自らの内部に流れる水脈を探るべく努力してまいります。
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ありがとうございます。 「降りてくるのを待つんじゃない、自ら降ろすのだ」ですね。 閃きも日々の水脈探しがあってこそです、私も精進致します( --)゛
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「雨音ってお題で物語書いてよ」 「アマオトってナンスカ?」
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お上手ですねぇ、相変わらず(笑 私の予想では、現地で雨は神格化されていて「雨や雨音について面白おかしく創作するなど恐れ多い」と不穏な空気になるパターンだったのですが(笑
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