作品の中にとても短いものやイラスト、エッセイも混ざっていてわかりにくいので代表作二作を固定しておきます。(固定作品は、埋もれるので便宜上「水晶のかけら」にしていますが、代表作は「大好きって、いわないで。」です) 「大好きって、いわないで。」 https://estar.jp/novels/26026811  「大好き」って何度言われても、苦しいだけだ。   2025年、皓也15歳の夏。好きな女子、まだ見ぬ世界への憧れ。同年代の誰もが心の大半を占めているようなことに、彼は全く興味を持つことができなかった。でも、恋愛に興味がなかったわけではない。   彼は誰にも打ち明けることのできない恋心を胸の奥にしまっていた。 皓也は、小さい頃から毎日お互いの家を行き来するほど仲が良い幼馴染の陸玖のことが好きだった。単純で能天気で、すぐに「大好き!」って言ってくる。単純なのも能天気なのも、全部かわいくて仕方なくて。でも、彼は皓也と同じ男性だった。   ――あいつ可愛いよな。――そうだね、可愛いね。――あの子の彼氏になれたらなあ。  そうでも言わなければ白い目で見られるから、彼はいつも自分に嘘をつき続けていた。   ――皓也は好きな人いるの?  君だよ、って言いたいよ。 君が言うよりも僕は君のことが好きで好きで大好きで、愛おしい。でも、君の「大好き」と僕の「大好き」の意味は永遠に重なることはない……。 https://estar.jp/novels/25982374 ずっと大好きだった人に彼女ができた。夕暮れ、浜辺の岩にたたずむ人影。大好きだった人に彼女ができて、彼の足は自然と海に向いたのだった。規則正しい波音を聴いていると、想い出が胸によみがえってくる。 (なんで、陸叶は俺を選んでくれなかったの……)  無意味だと分かっているのに、考えてしまう。彼にもらった水晶を海に投じ、一織は海の底を覗き込んで絶望の淵に突き落とされる。荒れてくる天気。そんな時、一織に声をかけたのは――?
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