これは笑って読める新しい聖書です!
人間は皆 平等に 限られた生命という 檻に閉じ込められている 生命の檻がなければ我々は 皮膚を持たない内臓のように 規律秩序もない魑魅魍魎と化す 修道院という戒律に身を投じた男 戒律の締め付けが心地よく彼の命は 戒律の圧力に絞り上げられたからこそ 既成概念を逸脱した新しい秘め事に燃え 全身全霊で秘め事の檻を厳重に護り続けて 男は生命の檻さえも超える天国に辿り着ける 誤解を招かないように解説 生命の檻をこえる とは 死を意味するものではない この幸せに 到達するためにこそ 生きてきたのだという命の絶頂感 それは生きていてこそ辿り着ける 純粋な精神世界の極致という天国 恋愛に限らず  生命そのものが まさに開花する瞬間 それ以上の幸せがあるかと思う その時 人は生命の檻を超えて 永遠とは何か を 知るだろう 豊かに恵まれた環境と心身に満足し 何不自由なく生きている人間 には 決して到達できない精神世界の天国 戒律に例えられるような厳しい束縛 例えば貧困 病気 障害 その他 ありとあらゆる欠陥に 束縛されて 始め見えてくる 人の優しさがある 金や権力や知識や美貌で 生命の檻を超えることはできない 己れの戒律や束縛にギリギリまで 絞り上げられた者だけが到達する 美しい心の天国を 僕は見つけた この作品の修道院の羊小屋の中で 笑って読める新しいカタチの聖書
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西さん すごい感想をありがとうごさいます。 文字数合わせもされていて、もうこれは感想の枠から飛び出てひとつの作品です! 心動かされました。 楽しんで読めるコメディライトBLとして表面は書きました。 その奥にある哲学性、 私が書きつつも表面には出さなかった作品の奥深いところまで読み取ってくださって感激です。 そうですね、修道を求める心が、生を求め、愛を求める。 にんげんだもの(みつお?)いろいろあります。 聖書に書かれているのはにんげんだもの。 人間の欠損も尊さも描くことが出来たかなと思って、とても嬉しくなりました。 ありがとうございます!
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