游織さん、please take me to heavenを読みましたので感想を書きます。
綺麗な文体、二人の登場人物、ベルネとアミエルの切ない関係性も相まって非常に儚く刹那的な雰囲気の漂う作品でした。
雨が降らず、砂に覆われた世界では花が咲かない。病弱なアミエルが望む花畑の姿も見ることができない。そんな伏線の中で最後に雨が降って、花畑の中で二人が喜ぶシーンが心に残りました。
女性同士、というよりは少女同士の恋愛ということで、いわゆる精神的なつながりを重視するような展開なのかな、と思いました。
ここからは私個人の感じ方です。精神的なつながりや心の距離感を鋭敏に感じ取れたり、そのような展開を好む方からすれば、とても魅力的だと思いますが、そこまで鋭敏な感受性を備えていないと、少々物足りなく感じるかもしれません。
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