友情と葛藤と成長が描かれた完成度の高い群像劇作品でした。
読了しました。 とにかく完成度が高い作品でした。 一度読み始めたら先が気になって気になってついどんどん読み進めちゃいます。 とにかく、面白い!四十八万字?そんなの全然気になりません。 こんなに夢中で追いかけた作品は本当に久しぶりです。 壮大な世界観、その中で伸び伸びと動き回る登場人物。 どのキャラも無駄なキャラなんて一人も存在せず、一人一人がしっかりと物語の中で輝いていたと思います。 一章では西区、商業区、中央区とサキが手を取り合うための基盤のストーリーで、二章がサキが連れていた赤子のコーシが成長していく物語、三章が南区との決着編及びそれぞれの過去などが明かされていきます。 一章も十分な面白さがあり、胸が熱くなるような展開が随所に散りばめられていました。 だけれど、個人的には二章が大好きです。 コーシが南区に紛れ込んでしまってから、そこで出会ったマイネス・スキャットの少年達との物語が素晴らしい。 最初こそ四苦八苦する状況でしたが、サキを見て育ってきたコーシだからこその人を惹き付ける強さと、言葉と、行動力を持っています。 途中、ヨウゴン山の時には、ほぼ味方がいない状態でしたが、その試練を乗り越えた末に、アークルと取り巻きの六人との絆を作ったシーンはヨウゴン山前半の胸を抉るような試練のご褒美だと思いました。 いや、コーシを見守る読み手(保護者)としては一番ドキツイところでしたが……。 サキの連れ子だと知られたシーンも地味に胸に来ましたが、ちゃんと和解できたことで更に絆は固くなったと感じております。 三章からの第二次スラム内戦からは手に汗握る展開が続き、戦闘シーンは思わず前のめりになって応援してしまうほど、熱く迫力がありました。 わたくし、個人的にあお様の描かれる戦闘シーンお気に入りです。 緊迫感やスピード感、文章から感じる躍動感が癖になるんですよね。 ザリーガとの決着の際、サキが闇に落ちてしまったときはヒヤヒヤしましたが、コーシの体を張った呼び掛けのおかげで、正気に戻ってほっと安心しました……が、まだサキはコーシと向き合うことが出来ていなくて……。 でも、M-Aも言ってましたが、確かに人間らしい葛藤だったと思います。 (続きます……)
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サキ含め、この物語に登場する主要人物の殆どが暗い過去を抱えていて、そのどれもが読み手の胸に深く突き刺さってくるものばかりでした。 その過去を、この物語の中でそれぞれがそれぞれの形で克服し、前に進もうとする姿は胸が熱くなりました。 完読するまでの間、何度泣いてしまったかわかりません。 そのくらいに感情移入出来るほど、素晴らしい物語だったんですよね……。 人の成長というのは心にぐっとくるものがありますね。 これを読まないのは本当に勿体ないと思うと同時に、こんな素敵な作品に出会えた事に感謝。 本当はあれもこれも良くて、伝えたいことはたくさんあるのですが、これぞまさしく語彙力壊滅してしまった、という
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ひまわりさん、大変熱のこもった感想をどうもありがとうございました。 お返事が遅れてしまいましたが、もう何度も頂いた感想に目を通し、その度に嬉しさに打ち震えておりました。 あの四八文字に怯むどころか気にならないと言い切ってくださった時点でもう感動の嵐です😭✨ 『SAKI』は執筆を始めてから二作目の作品となり、文章や表現力に甘さは多大にあるものの、構成とストーリーに力を入れ、愛情を持って書き上げたとても思い入れ深い物語でした☺️ 私が超長編を手掛ける時に求めてしまうのは人間や人間関係の「紆余曲折を経た成長」なのですが、ひまわりさんはその要所要所で涙し、感動したとコメントをくださるので、私はいつも
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あおさん お忙しい中、お返事ありがとうございます。 むしろ、これはこれで私はとても読みやすかったです。 すっと入っていける文章だったと思います。 まんまとその仕掛けに引っかかって、三章でコーシの成長を肌で感じました(*´∀`) むしろあの苦難があったからこその成長の説得力、ですね。 二章辺りからいつの間にかサキの代わりに保護者目線になるというのは、世界観にどっぷりハマったが故だなぁと……(笑) あ……そうですね。超長編って長さ的に大体はコンテストなどに応募できないんでした。 なんだかこんなにいい作品なのに勿体ないなぁと思いつつ、今は個人で電子書籍や紙書籍など簡単に作れる時代なので、超長
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