watergoods

ヒーローだって人間だ
とても面白かったです。ヒーローを務めあげて定年退職した元ヒーローブラウン・茶道の苦悩がリアルでした。殉職して当たり前といわれるヒーロー業界で無事に定年まで勤めあげた彼があるファンの青年との出会いをきっかけに様々なことを思い出していきます。 機械怪人の出現によって、彼は死に場所を見つけたかのように、殉職できなかったことを取り戻そうとするかのように、無謀な特攻をかけるシーンは熱く、そして切なくなりました。 擬音と会話中のッッが多いですが、ヒーローが怪人と戦うという世界観とマッチしていたせいかあまり気になりませんでした。 スパイダーマンに似ているな、と感じました。あちらは若い主人公がヒーローと現実の狭間で悩みますが、こちらは年老いた主人公が過去の生き方と理想的な在り方で葛藤していると思います。 とにもかくにも、アイデアと人物描写が素晴らしい作品でした。
1件

この投稿に対するコメントはありません