watergoods

恐怖は人を魅了する、のかもしれません
拝読いたしました。 これは本当に怖いです。気持ち悪いはずなのに、怖いもの見たさで辺鄙な場所にある自動販売機の飲料を買った主人公。そして、そのこの世のものとは思えない味に魅了され、次第に狂っていきます。 その描写だけでも十分に怖いのですが、そこにはいくつかの謎が残されています。 そして後半のパートで、笹野と松永、二人の刑事がそこに秘められていた謎を明らかにします。最後まで何かははっきりとわからないまま、物語は終焉を迎えますが、そのおどろおどろしさが読み手の心に絡みついてきます。 敢えて曖昧で謎の残る文体にし、さらにページの区切り、空白の取り方を工夫することで恐怖感を煽っておられます。この作者様の企みは見事に成功しており、怖いけど見たい、という読者の心理を上手く突くことでページを捲らせておられます。 一貫して恐ろしさを維持しつつも、つい見たくなる、という人間心理を突いた見事な作品だと思いました。
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watergoods さま、 気持ちを滾らせる、力強い感想をいただき、心の底から嬉しく感じています。 ホラー映画は目から入る「視覚の恐怖」(同時に音は、こわがらせるというよりは驚かせるための小道具)ですが、感情表現で怖がらせるホラー小説で視覚効果も表現できたらと考えて目指した試みでした。 伝わっていたとわかり、やってみてよかったです! これからもがんばって、試行錯誤しながら創作を続けていけます! 本当にありがとうございました!!!
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