新開水留

こんばんは、新開です。 「狂えや星屑」、いかがでしょうか。 僕自身は相変わらずわくわくしながら書けています。「芥川繭子という理由」を読んで下さった上で今作をお読みいただいている方は、この「狂えや星屑」にどのような印象をお持ちなのでしょうね。 僕なりに解説させていただきますと、まず「繭子」に登場した面々はそのほとんどが四十代という年齢でした。なので、それまで歩んできた道のりなどを踏まえた上での説得力や、経験からくる考え方、接し方、行動力などが描かれていました。しかし今作の彼らはまだ二十五歳です。 むろん大人ではありますが、四十代で世界を舞台に活躍する彼らですら「自分はまだ何者でもない」と言っていました。その彼らが本当にまだ何者でもなかった時代のお話です。そんな彼らの言葉ややることなすことに説得力などありませんし、あやふやで、衝動的で、暴走気味です。四十代の翔太郎が過去を振り返って言ったような、「社会不適合者」の集まりに過ぎないんです……今はまだ。しかしだからこそ、十五歳だった誠の胸に響く生々しさがあったのではないでしょうか。 そんな、不完全だけど、でも仄かに魅力的な彼らが駆け抜けた一時代のお話を、「繭子」を思い出しながら読んでもらえると、より一層楽しんでいただけるのではないでしょうか。 あ、そういえばあんなこと言ってたな、とか。あの時のあの後輩ってこいつのことか!とか。誠が言ってた部屋ってここか、とか。 そういう楽しみ方も、ありなんじゃないでしょうかね。 では、また。
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フォローありがとうございます(^o^)今後とも宜しくお願い致します♪
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ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします!
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繭子を読み返しながら、そういうことか!と1人で納得しながら、読んでます。 25歳の彼らは、親の話であるエレジー をも連想させるものがあって。 やっぱり、新開さんの描く話は 好きです。
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本当は三十分程前にビスケさんのコメント読んでいたのですが、嬉しくって感動しちゃってすぐに返信出来ませんでした。 良かった、ホッとした、安心しましたー。 自分で書いといて何ですけど、「繭子」も「新開シリーズ」もこの「狂え」も全て執筆スタイルが違うので、もう毎日不安に溺れそうになりながら書いていました。お話の中身ではなく、文体に対して、これでいいのかな?と。 だけど良かった。ちゃんと伝わってる。良かったー! もっと重厚感を出そうか、でもさくさく読めて勢いある方が当時の彼ららしいよな、でも中身が薄まって見えるのも嫌だしな、と試行錯誤しまくりです。 はー、良かった。この先、もっと面白い展開、いや面白い
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