心に残る素晴らしい作品でした。
読了しました。 三部作で構成させている本作、ぱっと見で文字数など見れば「長い」と感じますが、読み進めればそんなものは気にならない面白さが最後までありました。 しっかりつくり込まれた世界観と個性ある登場人物、映像として流れていくような感覚に陥る勢いのある戦闘シーン、丁寧な心理描写と情景描写がグイグイ物語の中に惹き込んでくれます。 モテねぇⅢではこれまでどうなるのか気になっていた俊輔とユリウスの恋の行方がえがかれていますが……それ以外にもいくつかの恋愛模様が展開されていました。 とくにオルデールとテオドールの二人がたまらなく好きです。 最後までこの二人、どう結ばれるんだ?!と気になるような恋路が展開されていて、二人の対極的な性格も相まって、オルデールに翻弄されるテオドールがクール系なのにとっても可愛く見えます。 二人のキスシーンはキスしてるだけなのにドキドキしてしまうほど甘やかで濃厚でした。 美しさすら感じる描写に感嘆しました。 ユリウスさんを賭けたレイピアのシーンは思わず手に汗握る戦闘描写で、アオイさんの筆力に脱帽するレベルです。 毎度のことながらすごい! 頭の中でそのシーンが見事に再現される、というのはなかなかあることじゃないです。 1、2、ともに凄かったのですが、今回は心理戦でもあり、息を詰めて読んでしまいました。 主人公の俊輔はいつも魅力溢れる素敵なキャラですが、回を重ねるごとに更にその魅力に磨きがかかっていきます。 主人公キャラとして、本作でもまた、男らしさと天然さを兼ね備えながら、ユリウスさんを一途に思う俊輔に惚れ直しました。 当初フラウディルにきたばかりの頃を思い返すと子供の成長を見た気分です。 それを一番感じたのは物語後半でした。 ユリウスのために魔導書を破棄した俊輔の決意には本当に胸を打たれた。 現実世界の俊輔のこと、両親のこと、友達のこと。 それぞれの問題もしっかりえがかれていて、俊輔がフラウディルに残るということがどういうことなのか、読者が思わず唸りたくなる現実がありました。 正直、あの選択は俊輔とフラウディル側にとっては良き選択だったとは思います。 →続きます
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けれど、あちらの世界の両親や友人のことを思うと……胸が痛みました。 何もかもハッピーエンドという目線で見れる問題ではないんですよね、異世界転生というものは。 というより他転生作品とは違い俊輔が現実では両親に愛され、友人とも仲が良かったからこそ、浮き彫りになったのだと思います。(大抵の転生モノは主人公が現実で問題を抱えていることが多々あるので…) 最後は思いが通じ合ってのハッピーエンドで本当に良かったです。 俊輔の鈍感に振り回されて挙動不審になっているユリウスが可愛い! 意識する前まではその感覚を俊輔がずっと味わっていたのに、形勢逆転とはまさにこのこと。 普段、落ち着いた雰囲気でクールなユリウ
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ひまわりさ~~ん(泣) いつも綺麗な文章で丁寧にお話を纏めた感想を送ってくださり、ありがとうございました…!😭✨ ぺろーっと読んでいただけるだけでも有難い事なのに、沢山のぺコメや感想まで貰えるなんて、モテねぇ連載していた時は全く思っていませんでした。 本当に全然読まれない作品で、③が始まり出した頃からちょっとずつ読者さんが増えて行った感じです。 予想外に傀儡に手間取ってしまい、③は再び書き出すまで半年位の間が出来ちゃって、 「俊輔ってこんな感じだっけ~💧」 って悩みながら手探りで書いてましたw(;^ω^) ガチムチ二人に金〇握り潰されるお話から再開していますw レイピアの決闘シーンは、実際に
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