レモン奏ト

オムニバスだけでは終わらない
こちらの作品、切なくて苦しいカタオモイと春夏秋冬で彩られるオムニバスの物語では終わらないです。 春夏秋冬で分けられていた世界観の物語は、次の物語に繋がり、産んでいました。 作者様の繊細かつ精密に計算しつくされているように感じ、こうなるだろうと先読みしてみても、想像の上をいっていて、ハッとします。 物語の渦中に没入していく読者が俯瞰して見れなくなった盲点を、作者様が答えるページはハッとしました。 私がとても好きだと感じたのは、作者様の温かさや優しさや知性、人となりを物語から感じられること。 幾度となく鳥肌が立つほどに美しい和と、美しい日本語で描かれる描写達。一つの季節を象徴する美しい1シーンが絶対に入れられていたこと。登場人物の心情が切ないほど感じられたこと。 初めて、小説や日本語が美味しいと感じました(言葉の比喩です) 好きなページや行は三回程読み返していた結果、完読するのに一年以上かかってしまいました。 完読した今、また読み返したくなる物語です。 登場人物たちが恋しくなります。 ラストを知ってから、読み返すことでまた楽しめる作品だと思います。 是非、書籍で読みたい作品でした。 素敵な物語と言ノ葉達をありがとうございました。 稚拙なレビューを失礼いたしました_(._.)_
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長い物語に最後までお付き合いいただけて、深く温かいレビューまでいただけて、感に堪えません。 まことにありがとうございます_(._.)_✨ 繊細で息を呑む物語を書かれるレモンさんだからこそ、拾っていただけたのだろう沢山の欠片に光を当てて紹介していただけて、視界が潤むほど眩しいです。 素敵なレビュー、本当にありがとうございました!!
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