昭島瑛子

繰り返されるテーマは作者の核
こちらの作品は小波さんの別作品である『六夜目が明けたら』を思い出しながら読んでいました。 家族から快く思われない海外での生活や男性同士の恋愛。誰かが決めた枠組みに苦しめられたり逃れたがったり諦めたりする人々の心情を描くのが、小波ほたるという作家のテーマなのではないかと思いました。 しがらみを捨てて二人だけの世界を築くのではなく別れを選んでもとの場所に戻っていく樹生。それでもこの世界に抗う気持ちは失いたくない。 一言では言い表せない複雑な現実について考えてさせられる作品でした。
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昭島さん、 感想、とても嬉しいです。 まさか私の他の作品を思いながら読んでもらえていたとは……二重で感動です。 本作に限らず書き手としての私のエッセンスみたいなものを見つけてくださったような言葉、痺れます。 一言では表現できないことだから、これからも何かと書き続けると思います。それでいいんだ、と励ましてもらえた気がしてます。 本当に、感謝です。
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