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小池正浩
小池正浩
2023/8/13 13:23
われながらよくもまあ、ずいぶんおかしな、こんなとんでもなく奇妙な話を考えついたものだ。奇天烈、といってもいいのかも、直截に。自画自賛じゃないですけど、いやそうかもしれないにしても、とにかく自分で構想しているときも執筆しているあいだも終始あきれるほど、それくらいヘンテコリンな物語をつくっちゃいました。 ほんとうはショートめの短篇より少なくとも中篇くらいのヴォリュームに、アイディアも描写もふくらんでいたんですけどね、例によって毎度のことながら文字数制限のため、本来なら三、四倍の分量にはなるところ、しょあなし泣く泣くカット。同時におもいついたみっつほどの大ネタは盛りこむのを直前でとりやめ、設定も説明も詳しく全部は述べないままという手法を選択しました。なので、読解はまたも読者の手にゆだねることに。 だから、なんとも理解しがたい内容になっているともいえるし、そのぶん逆にネタじたいは割れやすいのではないかと。読み手のなかにはわりと早い段階で、途中でうすうす作品の要旨や作者のねらいに察しがつく人も多いのでは。それもまあ、いたしかたないかな。時流にあらがい、ロジックとリリックを両立させた創作が好きな人間なもので。 いいわけめいた自註はここまでにしといて、といいつつもう少し成立過程というか要因というか動機みたいなものをあかせば、ちょくせつのきっかけは二年前に訪れた滋賀県米原市醒井地区にある地蔵川で、清流に咲き揺れる梅花藻の光景を観てからなぜかどうしても個人的にずっとかの有名なオフィーリアの水葬が重なり想起され脳裡に長らく残響していて、そこに最近になって斉川春妃さんのある作品を読んだらインスピレーションを得た、というよりはっきりいってヒントをもらったわけですが、いやまあ正直パクったといわれてもしょうがないわけですね、とはいえスタンダードなネタっちゃあネタなんでパクりにはあたらないでしょう、とはいっても斉川さんとその作品へのオマージュであることを表明するためこうして長々と語ってもいるわけです、で、それとはべつに春野わかさんから拙論へコメントを戴いたことも拙作にあたえた影響としてはあきらか大きい、いやもっとツッコミを入れればむしろ春野さんのある作品にも無意識に強い影響を受けているのではないかと自己分析もできるわけで、といったあたりをふくめてもふくめなくても変な物好きって方はどうぞ。
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