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あり得そうな話
拝読いたしました。 相変わらず、凄まじいお話でした。 木更津家で引きこもる長男、悠人。いじめをきっかけに引きこもりになってしまった彼でしたが、その後、次第に小さな暴力を使ったことで次第に暴力の使い方によって世界を変えられる、という実感を得ることになっていきます。 引きこもりになった後の自我の肥大。ここの描写は思わず首を縦に振ってしまうほどのリアリティがありました。そして、その悠人の問題を見てみないふりをしている家族の在り方も、きっとそうなのだろうなと思わせられるものでした。 後半、木更津家にとんでもない事態が起こりますが、ホーム・アローンシリーズを彷彿とさせるような撃退劇が始まります。 終盤、黒幕と対峙した悠人が見せる、妙に冷めたような達観したような年齢に似つかわしくない態度も、引きこもりで共感性がやや低下している少年らしいかもしれない、と感じました。 ただ、極限状態を共有したことで姉の美月との関係性が変化した(互いの体面も面子もなにもかも剥ぎ取られた)ところは、ある意味で姉弟の融和のようにも思えました。 人間関係が何を契機にして壊れ、何を契機にして変わるのか。そんなテーマが独特なストーリーの中で描かれていたと思います。
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いつも素敵な感想をありがとうござざいます!m(__)m はい、まさに「引きこもり版ホーム・アローン」をイメージしてました(笑)あと少女がマフィアを撃退する「BECKY ベッキー」という映画があって、自分もこういうお話を書いてみたいなあと思ったのが書き始めた動機でした。 姉の美月は、当初は両親と共に悠人を追い込んだ要因のひとつとしてのキャラクターだったのですが、書いているうちにお気に入りになってきて、「別の役割り」を持たせたいなあと思い、こういう結末になりました。結果的にいい流れになったのではないかと、自分では思っています(^^♪ 黒幕と悠人の対決場面では、悠人がもう少しキョドるような態度
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美月の描写、リアルでよかったです。特にコトの後に妙に達観したように強がっている態度と話し方、逆に真中に飛び掛かったときの激情、あの辺はあんな感じなのかもしれないな、と本当に思いました。 でも、もっと茫然自失になるのかなと思っていたので、ちょっと意外ではありました。 私が思い描いていたキャラクターよりもう少しすれた、というか現実を理解している女の子だったんですね。
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