姫りんご★

痛くて切なくて、どこまでも優しい
一言では表せないくらい深く切ない感情と、チクンと残る痛みを感じました。 作品の人物の醜さ、優しさ、残酷さ、律儀さ、美しさに、人間とは、人生とはこういうものだよ。と言われているように思えました。 もともとハッピーエンド、シンデレラストーリーが大好きですが、この切なく痛いラストに、胸を鷲掴みされている状態です。 心理描写、情景描写、物語の進め方、どれも丁寧で、巧みで、私の書き手としての自信が無くなりそうになりました💦笑 伊原君の優しさ、かっこよさには終始キュンとしていましたし、ななちゃんのゲームに乗ってしまう気持ちもわかるし、共感できました。 あの頃って、言えないんですよね。特に自分より容姿や能力が上の人には。 伊原君があんなに純粋で優しいのに、報われないのが悲しかった。人生って所詮そんな感じで、伊原君のような人は自己犠牲に走ってしまうような人はずっとそんな感じで生きていく。それでも、報われる未来を願わずにはいられません。 未来のななちゃんの、結婚に踏み切れない感じ、恋人がいながら過去の叶わなかった恋愛を胸にひそめている感じ。わかるんです。わかるんだけど、今の彼氏が少し可哀想に思えてしまいました。けれど、手料理を作っている間、一緒に眠っている間も、忘れることのできなかった他の異性のことを考える。誰でもきっとある感情。 それも含めて、人間。と感じました。 プロローグ、エピローグともに、この世と人間の醜さと美しさ、どうしようもなさ。物語全体が回収されていてとても素晴らしく思いました。 心に深く刻まれるような作品を読ませていただき、ありがとうございました。とても刺激になりました。 そして、私みたいなものがこのようなレビューを失礼いたしました🙇‍♀️
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姫りんごさま、レビューありがとうございます。 レビューの内容、すごくすごく嬉しいです。作者以上に登場人物に寄り添ったお言葉に思わず涙が溢れそうになり、何度も読んでしまいました。 丁寧にご返信したいと思っているうちに遅くなってしまい、大変申し訳ありません🙇‍♂️ 「人生とはこういうものだよ」というお言葉に、胸が震える思いです。 小説を書く際に大事にしていることがいくつかあり、そのうちの大きな一つが「人生のままならなさを伝えること」だったからです。 理由のない悪役や都合の良いハッピーエンドは用意したくないと思い、自分に描ける精一杯の身勝手な人間を描こうと思いました。 姫りんごさんの仰る通り、醜さ、
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お忙しい中、このような丁寧なお返事をありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️ 私自身の作品が少女漫画形式の物語ばかりで登場人物に甘く、ハッピーエンドにしてしまいがちなので、愛の箱庭の深いメッセージ性のある文学的なラストに胸を打たれ、ついレビューを失礼しました🙇‍♀️ この物語に出会えてよかったです♡ 他の作品も読ませていただきたく思います🙇‍♀️
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