環 旅斗

ゾンビ物の新たな名作!!
ゾンビというと、ハイチの民間伝承(ブードゥー教)を起源として、何世紀にもわたって物語に登場してきた。中でも1968年公開の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で、ジョージ・A・ロメロ監督は、今日のメディアで目にするゾンビの原型をつくったといえるでしょう。その後ゾンビは、様々なかたちで小説、映画、ドラマ等に登場し、今やホラーの重要キャラの1つとなりました。 今日まで、多くの名作や怪作が生まれてきて、我々ホラーファンを震え上がらせると同時に、楽しませてくれています。 そしてここに、新たに名作が生まれました!! まさか、まっきーさんがゾンビを描くとは思いませんでしたが、その意外性は読み進むにつれて消えていきます。ゾンビというホラーの定番を、見事にまっきーさんの世界へと招き入れ、違和感なく描ききっています。 まず、なぜ人がゾンビ化するのか、という設定はこれまで作品によって様々でしたが、ここはさすがまっきーさん、現在進行形の社会問題に絡めることで、リアリティを際立たせています。これは、けっして絵空事じゃないぞと危機感が膨らみ、不安が大きくなっていく……。 とはいえ、まっきーさんの他の作品同様、登場人物達が悩み、もがき、それでも必死に生き抜こうとしている姿を見ることで、希望を感じさせてくれます。 1人1人の思いが丁寧に描かれ、それらが絡み合って物語に厚味を与えているところは、ヒューマンドラマとしても秀逸だと思います。 最後のある登場人物の手紙は、涙なしでは読めませんでした。 ひとまず、完結お疲れ様です。 そして……。 何を扱っても見事に自分の作品として描ききるまっきーさん、次はどんな世界を見せてくれるのか、楽しみにしています!!
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hideさん(あえてそう呼ばせてください)わざわざ感想をありがとうございました。いつもいつも素晴らしい帯文を飾っていただき本当に感謝しています。 今回のSPARS、9月1日に連載を始めたものの、その後から秋の行楽シーズンに突入していき、京都ほどではないですが草津温泉もオーバーツーリズム状態で連載を期日に間に合わせられるか心配しながらの執筆でした。今現在もお客さんの勢いは収まらず、店を強引に閉めない限り、切りがない状態です。そんな中、物語が行き詰まることなく無事に完結できて、とりあえずはホッとしています。 当初考えていたプランに結末を二つ用意するというものがありました。本編のラスト(エピロー
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まっきーさん(私もあえてそう呼ばせていただいてます^_^;)、こちらこそ、わざわざご返事ありがとうございます。 完結、本当にご苦労様でした(o_ _)o エンディング、美樹が拓海をというプランもあったんですか! それは辛すぎるなぁ。 でも、そういうあえてバッド過ぎる終わらせ方の物語も特に映画なんかではありますね。 そこであのエンディングにしていただけたのは、まっきーさんの優しさであり、それが魅力なんだと思います。 続編があるとしたら、絶対に読みたいですね。 まっきーさんの作品には、いつも刺激を受けています。 目指すべきものが多く、自分の創作の糧になりますから、感謝しかありません。 ありがと
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