地下鉄の中で吹き出したじゃねぇ〜か(爆笑)
今から2年後の正月。 「2年前は素晴らしい短編ありがとよ!」 ぺいきち君に電話をかけると 「ぎゃあぁあああぁ〜っ!」 いきなり断末魔の悲鳴が。 「どうした?ラフレシアにでも喰われたか?」 彼は常々怪しい植物を育てているので、咄嗟に俺はそう尋ねた。 「ぅガガガぅぅギギギぅぅブブ・・」 危機迫る苦しみ悶える呻き声を聞いた俺は、思わず外へ飛び出して、ぺいきち君に呼びかけた。 「待ってろ!今すぐ飛んで行くから」 すると急に落ち着いた声に変わった、ぺいきち君が 「西さん、空飛べるんですか?」 と聞き返してきた。 「バ〜ロ〜何ふざけてやがる。それより君、大丈夫なのか?」 「ああ驚かせてすみません。ちょっと、取り込んでいたものですから。それにしても、さすがですね西さん。よく分かりましたね。ラフレシア」 僕はあらためて驚いて尋ねた。 「やっぱり!ラフレシアに襲われたのか?」 「違いますよ。ラフレシアを襲ったんです」 「何だって?」 「2年間も大事に育てて、昨日やっと開花したんです。僕が、どれだけ大変な思いしてラフレシアを育てたと思いますか?あの日、西さんにプレゼントした『話に花を咲かせましょう!』という植物に、毎日毎日エブリスタ仲間の面白い話を聞かせていたところ、やっとラフレシアの花が咲いてくれたんです!」 「そんなに苦労して咲かせたラフレシアを、なぜ襲うんだ?」 「なぜって、僕はラフレシアを食って、その食レポをすることが一つの目標だったんです。毎日毎日YouTubeに観察日記をアップして、やっとラフレシアが開花した昨日の閲覧数は過去最高の2万人突破です。ところが、ラフレシアは長くて2日間しか咲いていない。早く喰わないと花が枯れて腐ってしまうんです」 「なるほど。さすが、ぺいきち君だ。しかし、あの叫び声はどうしたというんだ?」 「超〜まずかったんです。マジ死ぬかと思った」 「じゃ、あの呻き声も?」 「あれは少しオーバーな演技ですよ。YouTuberは、それくらいのサービスしないと。で、そこまでで動画の撮影が終わったんで。失礼しました。驚かせてしまいましたね」 「今、検索してみた。スゲ〜!今の再生回数24,339人だぞ」 「やったー。それこそが今の僕の気持ちです。西さん、サンキューです」 「ぅぅぅぅ・・ぺいきち君、君は天才だ!」 俺は男泣きに泣けて仕方なかった。
1件・1件
読ませて頂きました😆! 続編ご馳走様でした✨ 何ですかこれ!面白過ぎでしょ! 始まりから終わりまでニヤニヤが止まりませんでしたよ笑✨ 僕のセンスなんか余裕で飛び越えてるじゃないですか!やはり西さんは飛べたんですね!? 何はともあれ、、素敵な企画に参加させて頂きありがとうございました🙇✨
1件

/1ページ

1件