稲着よふみ

火災報知器からつながる縁
1ページ目の最後の一文で、一気に物語に引き込まれました。緊急を知らせるはずの装置が頻繁に鳴るというアンバランスに惹かれたのだと思います。 ワクワクしながら2ページへ進むと、今度は熱気を感じました。現在の季節は冬ですが、本文を読むうちに夏のうだるような暑さを思い出しました。丁寧な描写で、主人公が感じている焦りや、場面の緊迫感が伝わってきます。 登校後の話では、火災報知器の濡れ衣を着せられた主人公に同情しました。同時に、主人公の心根の優しさを垣間見ることができて、二人は徐々に友情を築いていくのだろうなと思いながら読み進めました。 友情を築いていく過程で印象に残っているのは、6ページです。切なさを含む展開の中での「色んな事、青春の全部、はるかとやりたい。」というセリフにぐっと来ました。 ようやく「夏」が始まり、期待も最高潮に達しようとする矢先の第4話で目を丸くしました。まさかそんなオチだったとは。 拝読した10ページ以降も更新が楽しみです。
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稲着よふみさん、レビューありがとうございます。 丁寧に作品を読んで下さって有難い限りです。 印象的だと挙げて下さったセリフは、私が何度も悩んだ末に書いたセリフです。人様の心に残る言葉になって良かったです。 これからもよろしくお願いします。
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