管野アリオ

甘くて切ない大人の純愛物語
互いに最愛の人を亡くし、互いに残された愛犬を飼い、犬の散歩を通じて知り合った茉穂と宗一郎。 散歩仲間と認識しつつ、徐々に惹かれ合っていく二人がどことなく切なく、終始胸の奥がキュっとなりながら読んでました。 シロが天に召された時は涙が自然と溢れていました。 宗一郎が、シロを失い憔悴し切っている茉穂を抱きしめたシーンで涙腺崩壊……。 宗一郎の「俺たちの間には、ずっと夏美と猛さんがいる。そのことを忘れることはしないでおこう」の言葉に、懐の広さを感じました。 最後、二人の子どもたちに恵まれ、幸せな家庭を築いているシーンでは 私も嬉しくなってしまいました。 心揺さぶられる作品に出会えた事に感謝です。

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