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小池正浩
小池正浩
2024/4/28 8:44
十何年ぶりだってぐらいひさしぶりに、なんか最近こういうのばっかな気がしますが、まあとにかくひさかたぶりにRadioheadの『Let down』を無性に聴きたくなって聴きました。ギターアルペジオとコーラスのアンサンブルがむちゃくちゃ流麗で、うーんもうたまんない。歌詞も最高──って内容はむちゃくちゃヘヴィでまんまダウナーな、最低最悪の気分を歌った鬱まるだしなんですけどね、これがいい。気分いいっていうか、気持ちがよくなる、調子よくなるっていうか。やっぱ、アルバム『OK Computer』は名盤。その三枚目までしか熱心に聴いてないもんで、少年A以降は知らんのですよワイ、はい。たしか、『Paranoid Android』にかんするインタヴューでプログレは嫌いってメンバーが発言してた記憶があるけど、いやいやポリリズム的なアンサンブルなんか、あきらかKing Crimsonの『Discipline』以降のパフォーマンスにインスパイアされてるっしょ。悶絶しちゃうレヴェルに美しい凄まじい。で、この広い世にはギタリストが三人いるバンドもけっこう存在するものの、たいていみんなおもうだろうことが、たぶん「三人いる?」じゃあないかなと(ときにはそもそもが「二人いる?」ってのも)。でも心配ご無用、『Let down』を聴いたら納得すること請け合い、Radioheadにかぎっては無用の長物ではないので。スリーギターの強みをしっかりいかした、ならではの表現力、演出力に圧倒され感動。 だもんで、ひさしぶりに名曲をBGMにひさしぶりにヤツが、やっこさんが最近とみに登場したがってたのでシリーズ最新作を書き下ろしましたよ、と。原点回帰を意識してショートショートで収まるよう、できるかぎり簡潔に短くシンプルにを心掛けましたよ、と。オリジナルソングは歌詞だけじゃなく曲のほうもイメージあるんですが、なので今回は必要なしで割愛。なんせ、ヤツの現れる話もあとまだ一ダースほどあるのデス。基本コンセプトは殺人事件でない日常の謎スタイルで、テクスト的トリックを毎回あつかいながら異物としてヤツを投入。しかも、それぞれの話がおのおの各ジャンルを擬態するという裏テーマも。しかし、ほかにも書きたいものはたくさんあるってなわけで、腐ってしまわない程度に後回しにスルーっていうか、まだまだTo be continuedってことで。
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