赤葉小緑

許されざる者が、許されるとき、新たな絆が。
秋月さん、完結お疲れ様でした。 毎回どうなるのかと、緊張感を持って読ませていただきました。いわゆる面白おかしく楽しくというのではなく、常に、雛子の行動や、茉也のとる行動が、どこに進んでいくのか目が離せませんでした。 私の超個人的に感じたことを述べさせていただきます。 物語上のことではあるのですが、雛子の行ったことは、許せませんでした。何らかのテーマなり、主題があってのことだとは思いますが、どうしても、子どもをさらって、拉致監禁虐待し、可愛がることは、雛子のエゴとしか感じませんでした。天使のようだと、可愛がるのもどこか精神的な歪みを感じました。そんな雛子を、徐々に慕っていく茉也、茉優に罪はなく、まぎれもなく雛子の言う、「天使」だったと思います。ただ、雛子は世間一般とは違う形で、二人をしっかり育てようとしていることは、感じました。まるで学校の先生のように。それだけに、知的な雛子の行動が、不思議でなりません。雛子は、二人を誘拐して、自ら死ぬまで、明らかに悪であったと思います。しかしながら、また、二人を通して、嘘っぱちの世間とは違う本当の愛、与える愛を通して自らを浄化しようとしたようにも感じました。私は、雛子の行動を許しませんが、茉也と茉優は雛子を許したのでしょうね。血のつながりより魂のつながりが強かった。三人の奇妙な共同生活は、螺旋のごとくタワーの高みを目指していたような気がします。そして、最後は東京タワーで、世界を見通す高みに上ることができた。そこには、雛子もいました。雛子の行いは、許せなかったけど、ラストで、三人の絆が生きていたのは、良かったと思います。 茉也の美優への愛、美優の雛子への許し、雛子の浄化。 光に満ちて明るいラストシーンをイメージしました。 秋月さんの意図している思いと違うところはお許しください。 私は、このように感じました。 ぐっと力を入れて読んだ作品でした! 読んで良かったです!
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小緑さん、ステキなレビューありがとう💕 今回の主題は、『本当の善悪を問うコト』と『ニセモノ家族に生まれる愛』だったから、そこはちゃんと描けたかなと思う。 雛子の罪は揺るぎない罪だし、生きていたら確実に罰せられるものだけど、茉也と茉優にとってはそれを超えた存在だった。 親がブレていたり、子に対して理不尽になっていたりすると、子は惑うし、それは私自身が経験してるからこそ、その真逆の、保身ではなくごまかしでもない一貫性をもつ母親を描きたかった。 罪は罪。許さなくて当然で、リアルな誘拐を知る人からすればあり得ないお話だけど、それでありながら雛子は確かに母であり、一人の人間として生きていた。 綺麗事じゃ
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秋月さん、お返事をありがとうございます。 秋月さんの家族、絆、命、愛に関する強い思いを感じました。 雛子が、とってもよかった。 今はゆっくり休んでくださいね。 では、ありがとうございました!
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