有澤いつき

 ここで一つ昔話を、まで読んだ時点でのレビューとさせて頂きます。以前指摘した点を踏まえて書かせてもらいます。  この小説の魅力はキャラだ、と筆者様がおっしゃっていますが、私はその「セリフ」のように思えました。何気ないやり取りのなかにくすりとくるものが散りばめられています。そういった意味では決して強烈な印象を与える小説ではありませんが、その日常茶飯事が魅力かなあと思いました。稲荷の語りも相変わらず素敵です。  以前述べたテンポと戦闘について。文章のレベルは高いと思います。会話は冗長にも感じてしまいますが、許容範囲かと。やり取りが魅力だから尚更ですね。あまりに長い会話の部分にはキャラクターの仕草、動きを描くと良いかなと思います。欲を言えば、になりますが。  戦闘描写についても、それがメインではないなら現状でもいいかな、と思います。力を入れて描くならばもっと動きが欲しいと思ってしまいますが、私が読んだ印象だとバトルはそこまで押し出さなくてもいいかなと思ったので。  全体的にレベルの高い小説でした。欲を出すならば、山あり谷ありの展開だともっと面白いなと言うことでしょうか。稲荷の動揺を動揺と認めない語り口もあいまって、山になりそうな場面も淡々と進んだ印象があります。起承転結の「転」がわかりやすいといいなあと感じました。  以上です。頑張ってくださいませ。
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レビュー感謝です。 このレビューを呼んでから小説を読み返してみて、戦闘パートの浮きっぷりに頭を抱えた阿呆がいます。きっと私です。近いうちにあの部分の書き直しが必要そうです。 会話でリズム取るのは地の文より難易度高そうなのであんまり考えてなかったのですが、そうですね、ちょっと試してみます。上手くいくことを祈って。 より狐っぽい、しかし決めるところはしっかり決める動きを描けるよう精進してまいります。 ありがとうございました。
二度目のレビューありがとうございました。 実はお読みいただいたのが『ここでお一つ昔話を』の方までなのか『ここでも一つ昔話を』の方までなのかちょっと分からなかったんですけどね。 そして、キャラのセリフ、やり取りが一番の魅力ですか。 確かにそうかもしれません。もっとキャラ同士のくだらない絡みを増やしたいのですが、物語の進行を優先したせいで書けませんでした。第一章を10万字程度に収めることを目標にしていたんですよね。ですがちょっとした日常くらい書いても良かったかもしれません。 それと、尾っぽ九つは戦闘描写をあんまり頑張りすぎると逆に浮いてしまいそうですので抑え目です。 尾っぽ九つ以外に戦闘を重視
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『ここでお一つ』のほうです、失礼しましたっ
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