瞬々・朧

●設定(C)  どちらかといえば、長編の方が上手くいくのではないかという感じの設定でした(長編の方が説明詰め込みやすいしね)  魔法、ファンタジー。これらを短編で構成する場合、おとぎ話寄りの話とするか、現代小説のちょっとした不可思議として交えた方が成功すると思います。  後、魔法が成り立つ世界でクリスマスというのがちょっと違和感。欧米の世間一般において、魔法とクリスマスって相対する物のような気もするし(一概にそうとも言えないですが)、混ぜるのであれば、もっと関連性を深めると良かったのでは。 ●文章(B)  ~した。~だった。という語尾が多く、説明的で単調なイメージがありました。 P5脳内に浮かんだのは、今までに何度も、自分これで死んでしまうんじゃないか、と思った時に助けられた、人々に勇者様と呼ばれている人の顔だった。  一応句読点は打ってありますが、わかりにくいです。今までに何度も命を救われたとかでも、いいんじゃないでしょうか。そして、その命を救ってくれた事をちょっとしたネタにしても良かったのでは。 ●表現(C) P7アリカは断りきることができなかった。  外には雪が降っていた。  セリッヒはアリカを外に連れ出した。  アリカの家の横で、雪の球を投げあった。  最初乗り気じゃなかったアリカだが、次第にはまっていった。  子供時代に子供らしいことが出来なかったアリカは、子供のころを取り戻すようにはしゃぎ回っていた。  気が付くと夜になっていた。 ――お気付きでしょうか。文章の所でも指摘したように、単調です。それもここは「恋愛要素」が高い部分でもあるだけに、残念です。 ●キャラ(B)  セリッヒのキャラクターがあまり見えてきませんでした。そこが残念。飄々とした兄貴のような性格なのだろうと、私は想像しましたが。  アリカもキャラクターとしては立っているだろうけど……話が浅いせいでしょうか。もっと印象深くできればキャラクターは自然と映えると思います。 ●ラブコメ(B)  P6のシーンはコメディと取ってよろしいのでしょうか? 恋愛要素もスト―リーの印象が浅いため、勿体ないと思う部分がありました。話の構造自体はとても良いと思うだけに。
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