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無彩色の境界で、かくも多様な花が咲く
有澤いつき
2013/2/9 9:29
最新のページまで読ませて頂きました。レビューさせて頂きます。 ミステリ、さらに狂気を孕んだ小説ということで個人的にとても好みです。規制もあり難しいところかとは思いますが、その異常性、狂気をこれからも出してもらえればと思います。 そのぶん、文章にほつれがあるのが非常に惜しいです。ミステリは布石と伏線と手がかりが命ですから。気になったのは警部補が被害者を見、『赤い狂気』とそっくりと気づいてから「犯人は高土」と思い込んでいるあるいはそれを前提としていること。何故『赤い狂気』とそっくりならばその筆者が犯人になるのでしょう。『赤い狂気』は三ヶ月前に完成されています。いつ出版されたか覚えていませんが、一月前には『赤い狂気』の存在を知っている人が少なからずいたのではないでしょうか? だとすれば「模倣犯」という可能性もあるわけですから、はじめから警察の人間が的を絞って考えるのはどうかな、と思います。 同じことは鑑識にも言えます。警察はありとあらゆる可能性を考慮し、捜査するはずです。「自殺」か「他殺」かはまあいいとしても、「単独犯」か「複数犯」か、先入観にとらわれてはいけない職種のはずです。全体的に決めつけている部分が多かったので、もっと推測の幅を広げて欲しいと思いました。 被害者女性について。土井は女性に関心がなかったように思われます。しかし彼らのパートでいきなり女性の名前が出てきている。これは私的な解釈なのですが、彼が女性の名前を覚えるような男には思えません。名前も知らない女を殺した、程度の認識かなと思いました。私見ですが。 以上です。頑張ってくださいませ。
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冨森駿
2013/2/9 9:53
ご丁寧に解説ありがとうございますm(__)m 修正点や矛盾点のご指摘、大変だったと思いますが丁寧にして頂き、感謝です! 指摘されて初めて気付いたことも多く、勉強になりました(^^ゞ これからもこれを糧に精進致します!!!
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