鳥越丈二郎

遅ればせながら、ようやく二部を読了しました(´Д` ) なんというか……もう、ほんとに吉川さんカムバック。 中盤ではずーっとロダンに魅力されたけれど、終盤の吉川には言葉が出ませんでした。 坂の上の雲をドラマで観たとき、香川照之演じる正岡子規を思い出しながら、それを重ね読んでしまいました。 血を吐きながら俳句を詠む正岡子規、血を吐きながら自分の役目に命の残り火を燃やす吉川。 命を削り魂を燃やす人間は尊い。 終盤の彼には人を寄せ付けないような烈しさを感じ、この作品を長く読んできた読書にとって、彼は 花子と同じくらい読み手と近い距離の人間だったのに、その命の際へ向かうたびに、急速に高みへと離れていった。 それまで彼の顔を正面から見ていたはずが、何時の間にか背中を追うような気分で読んでました。 いや、もうなんと言うかちょっと興奮さめやらない(´Д` ) そんな気持ちで書くから何を書いてるか自分でも分からないけれど、まるで自分も大切な存在を失ってしまった気分です。 それだけ鬼気迫る雰囲気が吉川にあり、本当没頭して読んでましたよ。 二部に入り、花子が連れさられた場面くらいから、この作品は本当に描写の迫力が何倍にも上がり、あの辺から人物が非常に活きたものに感じます。 だめだ…何が言いたいか、もう自分でもわかりませんが、これから三部をゆっくり楽しみたいと思います( ´ ▽ ` )ノ

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