優輝

サークルより、ご依頼ありがとうございます。全文読ませていただきました。 結末については読者の好みが割れる作品かと。信じるものを否定されたときの心理描写や小屋の中で過ごす夢のような時間の雰囲気は良かった。他の方の指摘にもあるが全編通して状況の変化が小さく、私としては強いメッセージ性のようなものも感じ取れなかったために【長すぎる】という印象。雄太の自由の国に対する執着はただの妄想癖が行き過ぎた怠け者の煩悩に見え、しかも他力本願(自分でそういう世界を作る、探すという信念がないあたり)で個人的には好きになれず、かと言って雄太視点で書かれている周りの大人たちやクラスメイトはまるで極悪人のようでどちらにも肩入れできず、終始感情移入出来ずじまいでした。そういう世界(自由の国)に憧れを持つきっかけのようなもの(例えば父親がいないという設定はあまり活かされていないように感じますが、その辺りで何か影響があるかも)、もっと明確な自由の国の輪郭(結局何なのかよく分からず、雄太と赤司さんが求めていたものが同じだったのかどうかも怪しく思えました)が見えていれば違ったかも。 が、結末やストーリーについては作者様の信念があるようなんで、その他の気になった点を。 本文全体 小学生の一人称の語りにしては中盤からそれらしくない語彙が。明晰、拝殿、御幣、想起、恣意的など。 読点の位置に違和感がある箇所が複数。小学生の語りとは言っても「書いた文」ではないので、区切りの位置はそれなりであるべきかと。また「どこで区切って良いか分からない」ような多文節の長い複文、重文を雄太が使うものかな、という疑問も。あまり勉強が得意ではなさそうなキャラ設定に見えたので。 「」全角、半角統一されていない。 同じ人のセリフを地の文無しで複数続ける箇所がいくつか。雄太のセリフが続いたあとで「言葉たち」と表現している箇所は前後の地の文と絡み違和感ありませんでしたが、先生と赤司さんのセリフの連投は気になる。 作品説明 「自由の国を否定された放課後」←自由の国を冒頭から3連発(タイトル、概要入れたら5連発)、かなりしつこく感じます。意図してのことかもしれませんが。「その日の放課後」など指示語で置き換えた方が良いのでは。 P8 自由の国に在国したら母に会えない。 後半出てくる「身近な人はみんな自由の国に行くから広くないといけない」と矛盾。
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すみません、文字数制限の関係で前後してしまいました。 P2 作文の引用、もう少しどんな内容だったのかが知りたいです。自由の国についてはこのあとに雄太の空想として描写がありますが、どれくらい先生やクラスメイトに伝わっているかは作文の内容次第。初見の読者としては「自由の国」が何なのかも分からず(極端な話、ここに書かれている文だけだと、アメリカに行ってハリウッド俳優になりたいという夢かもしれない)先生に止められる理由も分からない。また物語前半では雄太の中では自由の国=国ですが、途中からそうではなくなります。作文にはどっちとして書いたのでしょう。「夢のような」プラスイメージの世界観を書いたのか、空想
P34 不意にする ↑ 調べてみましたが、「ふい」に漢字はあてないんではないかと思います。というか検索結果がすべてかな表記だったというだけなので、自信はありませんが。 P35 まどろみに身を任せていずれ眠った。 ↑ これを合わせて作中に3回ほど出てきた「いずれ」の用法、個人的には少々違和感があったのですが。調べてみたのですが明確に間違いとして指摘できるほどの自信はありません。ただこの言葉は未来の話をする時に使うものなんじゃないかと。 P39 僕が先生に宿題を手渡しするまでの間、僕をずっと睨んでいるような気がした ↑ 後に続く文から推察するに、睨んでいたのは先生かと思いますが、犬猿の仲である
レビュー、ありがとうございます。 参考にさせていただき、あらためて修正しようと思います。 ……しかし、やっぱり失敗作のようでしたね。この小説は。
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えー、失敗作かどうかは読み手の好みにもよりますし(私には合わなかったというだけで)一概には……。 前の方のレビューにあったのとほぼ同じ感想(マイナスの部分の)を私は持ちましたが(主人公の成長も周りの変化もなく現実逃避で終わって、など。それ以外にも色々と書いてしまいましたが)その辺は秋翼さんが「狙って」そうしているんですよね?ならその信念を貫いたら良いのではないかと^^; 書きたいものを書く、というのが一番大切なことかと思います。 読ませること、評価されることを考えた時に、どんな読者層を狙うのか、共感ポイントをどこに作るか……を考える必要はあるかと思いますが。【私は】共感できなかったけれど、そ
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