童子

依頼にありました、読みやすさ、物語の展開、登場人物について辛口にてレビューさせて頂きます。 まず読みやすいか読みにくいかですが、正直判断に迷うところです。 柔らかな、そしてどこか素朴な印象を受ける語り口は作品の雰囲気と相まって良かったのですが、後半のシリアスな雰囲気だと、読んでいても緊張感や緊迫感があまり伝わって来ませんでした。 それと名詞の読みが正確に分からないものもが存在し、更にはそのよく分からない単語を中心に話が進むため、正直読み飛ばしてしまう部分もありました。 次に物語の展開に関してですが、個人的に後半の黒竹箒に関する箇所は、読んでいて首を捻ってしまいました。 理由としては話の流れが安易過ぎて、読んでいても根拠や理由がどうにも弱く感じてしまい、なんだかやっつけ仕事な印象です。 具体的には箒を奪い取る流れや、神社に行くことに対し気まずい思いを抱いている透が、返事などから察するに特に躊躇や葛藤、疑問も抱かずに足を運んでしまう事など…… この辺りの理由付けを、言い訳がましくならないように注意を払いつつ、もう少し丁寧に書いても言いかもしれませんね。 更には透が包丁で自害しようとする流れで、葛藤から自害を決意し、ゆっくりとながら死へと(包丁へと)向かう場面ですが――どうにも時間軸に違和感が。 神社や商店街から離れた喫茶店から神社へとたどり着くまで、透が自害を決意してから軽く見積もっても五分程度はかかるでしょう。流石にこの流れに関しては、ご都合主義といった印象を拭えませんでした。 登場人物に関してはそれぞれキャラが立っており、なかなか面白かったです。 ここで言及した以外の部分に関しては良く纏まっていると感じます。 その他、読んでいて些細ながら気になった点についてはコメントにてあげさせて頂きます。 以上です、失礼しました。 これからも頑張ってくださいね。
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読んでいて気になった点。 61p.「お前ら兄弟の会話の方が短くて(も?)、良いな」 何となく会話文に違和感が残りました。 62p. 表情は無く惚けており、 表情は無く→無表情。つまり感情やその内情が読み取れない能面のような様。 惚けて→ショック等を受けてぼんやりとした様子。 とまあ、些細ながら違和感を覚えました。 73p. 「希薄な関係だよ」 透の言葉使いに、その年齢に不相応な印象を抱きました。 79p. 「神社が嫌い――」「神様も嫌い――」 まず『神社』の役割は神様を奉り崇め、礼拝するためのもので、その名の通り『神の社』です。 つまり『神社』とは『神様』ありきの存在で、切り離す事の出
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レビューありがとうございます。 遅ればせながら返信をさせていただきます。 黒竹箒は確かにやっつけ仕事でした。 ご都合主義もごもっともです。自分自身も、これは無理っしょ、と嘲笑いながら書いてたりしました。こっちもやっつけ仕事だったんですよね。 ご都合主義でもいっかな?的に流してしまった自分に喝をいれ、改善策を真剣に考えていきます。 61p.「お前ら兄弟の会話の方が短いけれども、良いな」の「けれど」を略した形のつもりです。「頭が悪くてもできる」みたいな…… 他の方から読点の位置が変かもと指摘されたので、直そうかと思っています。 62p 「どんなことを考えてたり、感じたりしているのかを表情から
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