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カミゴロシ
童子
2013/5/3 13:24
レビューサークルから失礼します。 ひとまず、長編作品の完結お疲れ様でした。 挨拶もそこそこに、読み終わりましたので、僭越ながらレビューをさせて頂きます。 神様――所謂、宗教をモチーフとした興味深い作品でした。 他にも様々な要素を孕んだ本作ですが、個人的には欲張りすぎかな……とも感じましたね。 まず登場人物。各々の人物が様々な役割を担い、過去を背負い、悩み、葛藤し、しかしそれを糧に乗り越えて行く――そんな人間ドラマがラストへと集束してゆく展開は中々好みではありましたが、ラストに関しては個人的に消化不良だと感じます。 先にあげた『欲張りすぎ』と感じたのはこの事が原因です。 登場人物は皆キャラが立っていましたが、個人的には<とある重病>を抱えたスワロがお気に入りですね。 物語の本質に触れさせて頂くと、本作品の<カミサマ>の定義が曖昧に感じます。 まず地球上に現存する宗派が崇める神の存在の説明、それを比較対照としての本作品での<カミサマ>の定義の説明をすべきだと感じました。 何故か――理由としては、日本人はそもそも、宗教観に乏しい人種であり、それは読者も当てはまります。 つまり何が言いたいかと云うと、<宗教とは何なのか>という根本的な説明や、本作品での定義付けをすべきかと。 勿論、その考えは千差万別ですが、宗教関連を扱うならば本作品(作者様)の理念や考えを、読者へ分かりやすく伝えるべきかと。 個人的には、その辺りをぼかして書いているようにも感じられました。 更に言えば現実世界を土台としたローファンタジーの本作で、キリスト教等で崇められる神様といった存在は、本作品では<力>を持つカミサマであるのか、そうでないのか……といった疑問も覚えます。 あとは作品の後半でリスタチアの恩恵について語られますが、物語の序盤に少しでも触れておいた方が良いとは感じました。 鈴蘭の申し子の理念に関わる事であり、その辺りの情報を少しでも読者に与えておかないと、『何故、主人公達は死ぬかもしれない危険を犯してまで戦っているの?』と疑問を抱く筈です。 文字数制限のため、その他の細かい点につきましてはコメントに続きます。
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童子
2013/5/3 13:28
まず鈴蘭の申し子の本部に関して。 物語の後半に本部に関しては、やっとその全貌が分かりましたが(階数までは分かりませんでしたが)、これに関しては最初に全体像を書いても問題ないのではないかと感じます。 まず最初に『本部』とだけ描写されて、どんな建物かがイメージ出来ませんでした。 少し進んで、『通路』や『エレベーター』といった単語から地上階から五階建て以上のビルなのだとおぼろ気ながら把握出来ました。 まず全体像を読者に伝えれば、その組織の規模、更には組織の影響力や<力>、強さが大まかに察する事が出来ます。 あとは本部の二股状の通路で、最初の方に『西側通路』とありましたが、方位で説明
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有澤いつき
2013/5/3 22:22
レビューありがとうございます! 大変丁寧な指摘、感謝します。 カミサマの定義とまとめ、が今作の課題となりそうです。もちろん細かな点は多々ありますが、童子様のご指摘を見て致命的なのはこの二点かなと。 序盤はまだまだ改善の余地がありそうです。定義や世界設定は冗長に語ると物語らしさを損なう、難しい材料ですね。うまく話に組み込めるよう、尽力します。 様々ご指摘いただきましたが、楽しんでもらえたなら何よりです。この機会を無駄にせず精進します。
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