あははは、たしかに「とんでもない時間」だ。僕の生活リズムが夜型とはいえ、もし進藤さんがメールで知らされる設定にしていたのなら、煩わせることになって迷惑だったかもしれませんね。失礼しました。  でも夜更かしや真夜中の読書が好きなんですよね、小学生の頃から僕は。あと雨の日の、なんかも最高ですね。  まあそんなことはともかく。  進藤さんの『首なし死体のロジック』、最高でした。本格的な批評はまたの機会にさせてもらうとして、簡単に初読の感想だけ。  頭部切断の動機解明へといたるダイナミックな論理と、その過程で大胆かつ丁寧に張り巡らされた伏線の数々には感服させられました。とくに、絵画による伏
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 失礼なんでとんでもないですよ。メール通知設定していませんし、あの時まだ、僕も起きてましたから(笑)  僕も読書して夜更かしはよくやります。  ひとまず首切りの理由やロジックには納得されたようですので良かったです。僕もあの絵画は我ながら好きなシーンです。僕というのはまだまだ未熟で、キャラがあまり動かせずプロットで決めたことから逸脱した日常会話をさせたりするのが苦手です。ですから、基本的に大体が真相への伏線だったり、物語上必要やことだったりします。  考えてみれば首なし死体はミステリーの事象であってトリックかと言われるとちょっと違うようですね。僕はトリックモノのつもりで書いてました。  
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 まさか、天然!? 「トリックモノのつもりで書いてました」って、だとしたらすえおそろしい。かつて法月綸太郎が倉知淳を「天然カー」と評したことがありましたが、進藤さんは天然クイーンか(笑)  人物造形や描写力といった基礎的な文学スキルは、読み書きの数をこなしていれば自然と身につくと思うので、ことさら必要以上に力まなくてもいいのではないでしょうか。むしろ下手な純文志向みたいに、無駄な描写をだらだら長々と書き綴る内容になってしまうよりは。  だから進藤さんがプロットに忠実で不必要なストーリー展開があまりないことは、それはそれで大切ですよ。古今東西ミステリー史に残る本格推理小説の傑作は総じてそ
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 天然クイーンとはまた、僕には分不相応にもほどがありますよ(汗)倉知淳という作家さんを存じ上げなかったのですが、軽く調べたところ、超寡作な作家さんなんですね。そのような方でありながらなんとも才能を持て余された方ですね(汗)  文学スキルについてそのように言っていただけると、心強いです。常日頃、あまりにも情景描写が乏しいと悩んでいたので(汗)エブリスタのミステリー作品の中には、まさに小池さんの仰る通り文学志向が強すぎて読み難い物がありますのでよくわかります。  僕の目標の作品は、今のところ「月光ゲーム」「フランス白粉の秘密」「誰彼」「黒猫館の殺人」と言ったところですね。どれも伏線とだらけの素
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 進藤さん、目標が『フランス白粉』や『誰彼』『黒猫館』とは、ストレートなようでひねくれた感じの、とがったセンスをしてますね。『月光ゲーム』は未読ですが、有栖川作品はロジック性が高く僕の最近の嗜好にドンピシャなので、ぜひ読もうと思います。 『首なし死体のロジック』のあとがきで触れていましたが、有栖川有栖さんのセンスと似ているとのこと。自作を書いたあとに他人の作品を読んで、「あれ、自分と同じセンスしてるなあ」とか「同じこと考えてるなあ」とか、ミステリー小説だとどうしてもネタがかぶりやすく「先にやられてるじゃん!?」ってこと、ままありますよね。僕の場合だとたとえば、おそらく進藤さんが興味をもって
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 僕はまだまだ読書量が足りていないので、列挙した作品はどれも作者の初期作品ばかりです。今後もいろいろ読んでいくうちに、目標とする作品は変わってくると思います。「フランス白粉」は全体の六分の一が推理するシーンで占められており、豊富な証拠からロジックを組み立てる展開が好きです。「誰彼」はあの恐ろしく込み入ったプロットに下を巻きました。「黒猫館」は全編伏線だらけの傑作でした。  センスが似ているというか、読み味が近いというか。黒岩涙香さんですか。存知あげませんでした。日本最初の探偵小説は明智小五郎だと思っていました。小池さんの説明を読んでいると、その作家さんの作品も読んでみたく思いました。  え

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