す、鋭い、瑠璃川さん。  もうずいぶんと前に読んだものなので僕も記憶がほぼほぼ封印された状態ですが、そうでしたか、知っていましたか。もちろん僕はオリジナリティの優劣がいいたかったのではなく、トリックが実際に実行できるかどうかとか、オリジナルかどうかとか、もし作品にケチつける人間がいるなら、そんなこと本質的な評価と関係ない鬱陶しいわ、と思っただけですので。  うーん、僕の場合たとえば、拙作『スキゾ/マルチ・パーソナリティ』がたしか、書き上げたあと、だいぶ経ってから連城三紀彦の花葬シリーズを読み直し、おなじ発想のちがう処理のうまさにあらためて感動した、というおぼえがあります。つまり、類似の
1件

0/1000 文字