月詠命(つくよみのみこと)と老婆

神の権能は、誰のため、何のために使われるのでしょう。

魚住 柚

3分 (1,578文字)

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あらすじ

よく自分の分社を参詣する老婆。その老婆の寿命が近いことに気付いた月詠命は、ある権能を行使する。 カクヨムにも公開しております。

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目次 1エピソード

感想・レビュー 16

そっと茶目っ気たっぷりに可愛らしく描かれるツクヨミノミコトがどこまでも人間らしくて素敵でしたね。 神を参るとはなんたるか、(私もそこまで意識してなかったですけど)理解した上で来てくれる老婆にちろっと声
人と神が月夜に交差する。 信心深く祈る老婆。 神は人の祈りに応える。 応えはするのだが……。 諸行無常。 命の儚さ、個の無力さ。 秋の夜風にさらされても、想いは無言で留まるばかりだ。
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拝読いたしましたm(__)m 全知全能の力を持たない神。だからこそ、本当の優しさを持っていらっしゃるのではないか。 夜を司る月詠命は、切なさを知っている魅力的な神様ですね。 その日から命尽きるまで、美
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