受賞

かりそめ館 海鳴りの館

あの世とこの世の狭間に在る、鬼火のような場所

井川林檎

55分 (32,584文字)

23 96

あらすじ

親代わりでもある琵琶法師と生き別れた「ゆき」。 波の音が聞こえる不思議な館で時を過ごすが、そこは、この世とあの世の狭間にあった。 館主のふゆひめの奏でる琴が霊たちを慰める。 浮かばれないものたちは、琵

感想・レビュー 2

息を呑んだ、いや、止めたかもしれない。 琵琶の音は、 酷く優雅な物かもしれない。 酷く醜い物かもしれない。 それはそこかしこにあって、さらっと水のように流れていくのだけど、ひとつひとつ、ゆぉおん、
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 読み終わりました。  まず、声を大にして言いたい!  情景描写がとにかく綺麗に整っているので、平安な時代設定ですが、すんなりと入ってきます。  個人的には「つぼね」が好きでしたね。  脱帽いたしまし
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