解ける雪は最後に泣く

雪は解けて水になるから、泣くこともできるんだ

虚像一心(ほんの少しだけ復活)

10分 (5,755文字)

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あらすじ

雪は降っては解けて消えてしまうもの。 そんな当たり前のことに、でも悲しいものはつきものだ。 ほんの一時しかいられないのはとても悲しくて。 悲しくて、流すことができないはずの"涙"を流す。

感想・レビュー 2

「流すことのない涙を流した」というラストのゆきちゃんのセリフ。 文学的表現が、この繊細な作品の仕上げにピッタリで、拝読していて、読後感がとても良かったです!
ネタバレあり
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切ないお話ですね。大人になっても雪を見ると子供の頃を思い出すのは、この作品に込められたような切なさを思い出すからなのかもしれませんね。
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