特集

月の花と水の花

なかなか花を咲かせなかった『芽』が花を咲かせた時――

早乙女純章

21分 (12,277文字)
大人向けの絵本をイメージして書きました。

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あらすじ

 森の外れにある小屋に、みどりの『芽』は捨てられていました。なかなか花を咲かせずに人間にあきれられて捨てられたのです。  太陽の光も届かないほどの暗闇の中。さびしさで『芽』が泣いていると、その姿を月が

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目次 1エピソード

感想・レビュー 1

前向きなメッセージをもらえる作品です。

頼りなくて、儚げなみどりの芽。まだ大地に顔を出したばかり。その不安と戸惑いがよく伝わってきます。一度は、鉢植えにされた身。でも、人間の思うような花は咲かせることができなかった。今は、挫折からの新たな復
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