秋のよく晴れた日の、草花を揺らす風の音が聴こえそうな、草の匂いがしてきそうな、 鳥の声と風の音しか聞こえない、シンと静まりかえった草の中にうら寂しい錆びた線路が見えそうな、とても情景が浮かぶ物語でした

読んで楽しい小説も良い。あとに残らずサラリと終われる小説も良い。だが、こちらの小説は読んでよかったと思わせる、読んで意味のある希少なものでありました。そのような小説に出会えたこと、幸運でした。ありがと

主人公がどうなってしまうのかとドキドキしながら読みました。 その後はこの物語には描かれていませんが、きっと元気に新たな人生を歩んでいるであろうと私も元気になりました。

途中でも、感想を書きたくて。初っ端から、枯れた悲しみがBGMみたいに全体を包んでいて、それが読んでいて心地よい温かさを感じさせてくれる作品ですね。じっくり読んでいきたいと思います。

冷たい絶望から始まったのに、思いもよらない美しい結末にとても元気を頂きました。人生に隣り合わせている落とし穴と同時に、日常の中でふと見えなくなっていた優しいものの両方がとてもリアルに描かれつつ自然に繋

まず、この様な素晴らしい作品をありがとうございます。 死にに行く話なのに、悲しみは勿論、 郷愁、暖かさ、懐かしさといった、 様々な感情が私を包んでくれました。 他の作品もぜひ読んでいこうと思います！

私も豪快に転職に失敗し全てを失った者です。 考えるのは何時も楽しかった子供時代の事。 本当に自暴自棄になってました。酒の量も増えました。そんな時…この作品を読ませていただきました。夢の中での乗客の説明

スターや本棚登録、ありがとうございます。一つ一つの語彙に美しさと力強さの両方が兼ね備わっているようで、読んでいる際に秘蔵さんの文章が僕を物語の世界に自然と引き込んでいくような感覚に捕らわれました。さす

失礼ながら人生に希望を失った事が無い読者で申し訳無いながらも、でも、だからこそ作中の主人公が、まるで細い糸を手繰るようにギリギリで生きている様子から終始目が離せなかったです。あとラスト、まるで赤子が二

廃線マニアです笑 凄まじい文章力に引き込まれ、最後まで惹きつけられるように読ませていただきました。 廃線跡を辿りながら人生の節目を回顧し、主人公が死へと近づいていくというストーリー構成が見事で、美しく

ここ何日間彼に寄り添い共に過ごし、そして涙を一緒に流しました。 美しい情景と暖かな愛情、そしていつでも再び歩き出せる人間の強さが、様々な色に輝きながら心に染み渡っていきます。