畔にて――

どこからか飛んでくる一片の紙片――それは宛名のない手紙だった

まちか

14分 (8,107文字)
妄想コンテスト「手紙」優秀作品に選出されました!

19 3,605

あらすじ

戦乱の世、戦禍を逃れるため田舎に身を隠すある国の王子。 ひっそりと暮らす幼い王子は、離宮の建つ湖の畔で宛名のない手紙を拾う。 誰が書いたのか、どこから来たかもわからないその手紙に返事を書いたのがすべ

目次 1エピソード

感想・レビュー 1

夢のよう

まるで清澄な水が流れていくような文章力で、いつの間にか物語の中の湖に飲み込まれ漂っていました。 絵本のような、どこか懐かしさを思い起こさせる表紙に違わず、物語の中には“王子”や“側仕え”そして“お城”