ジャックフロストの記憶

彼の正体はジャックフロストに違いない。彼を怒らせると僕も氷漬けにされる。そう思った僕はすべてを胸の内に秘めることにした。

まちか

9分 (5,174文字)
さくっと読める短編です。どうぞよろしくお願いいたします。

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あらすじ

僕が10歳の冬、10年に一度起こるか起こらないかの大寒波の年になった。 そんな冬のこと、僕らの学年に外国から転校生がやって来た。 彼もまた、雪深い国から来たらしい。集会で紹介されたのはとてもきれいな男

感想・レビュー 1

震えて奮えた!さいこうでした。

 雪国・札幌を舞台に、髪と目と肌の色が淡い三ヶ月だけの転校生との思い出。何気なくも肌寒くて不思議で不気味。少しの非日常のような交流とその別れの真相は、十年後の再会の時に詳らかにされてゆくのですが……