少女朔夜1999年

遡れば薄い夜は長きに渡り流れる。

赤坂 朝

青春 完結
5分 (2,688文字)
思考回路の片隅に折りしも残る晩夏から少女は歩きだす。

1 5

あらすじ

 熱帯夜に眠ることを知らず鳴動することを辞めはしない油蝉の群れ。  瓶入りの炭酸飲料の蓋を開けようと彼女はガードレールに腰掛けては往来を眺めていた。二十四時間営業において営業中の売店は灯りに羽虫を集め

目次 1エピソード

感想・レビュー 0

感想・レビューはまだありません