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238. 洞窟寺院
ラオス Laos 1996 ( メコン川 Mekong )
本日の作品の舞台はラオスの古都ルアンパバンからメコン川を少し遡ったところに位置するパクウー洞穴寺院。
川面から立ち上がる絶壁をくり貫いたような天然の洞窟を利用した寺院で、舟から見上げると、それなりの迫力があります。
船着き場から階段を登り中へ入ると、そこには所狭しと並べられた大小さまざまな仏像の群が旅行者を迎え入れてくれます。
日本でいえばよくある「五百羅漢」のような雰囲気でしょうか。
長い歴史の中で、権力者や周辺住民らの持ち込んだ仏像類が約4000体ほどあると言われていますが、新旧が混在しているため、歴史的、文化的価値もモノによってピンキリなのだとか。
素人目にはその判断はまったく不可能ですが、切り取り様によっては素敵な仏像にみえてくるものです。
こんな中建のセンスはいかがなものでしょう?
ここまであると、掃き溜め感は否めませんが、もはや仏像墓場の様相です。
かつて共産革命の時代に敬虔な仏教徒が宗教への迫害を避けるためこれらの仏像をこの場所へ持ち込んだのかなぁ?…なんてロマンチックな想像をしてみると、それなりに感慨深いものはありました。
そんな激動の時代も含め、悠久の時を超えてこの国とメコンの流れを見守り続けた仏像の群たちでした。
眼下のメコン川をさかのぼっていくスローボート。
小生が紀行文の『空色のスローボート』で乗っていたのはもう少し小型の貨物船でしたが、雰囲気はこんな感じです。
のんびりしてますよね。
対岸に見える小さな村では、これまでに紹介した作品も多く撮影しており、リンクをはっておきます。
今回は写真も大人し目だったので、お時間のある方はおさらいも兼ね、散歩気分で寄り道してみてくださいね。
『大地を掘る人』
https://estar.jp/novels/25705187/viewer?page=35
『ゴザからワンコ🐶』
https://estar.jp/novels/25705187/viewer?page=186
『コットン♪コットン♪』
https://estar.jp/novels/25705187/viewer?page=211
おしまい
次回日曜日の日本編は知床岬昆布番屋編第六回、呪いの呪文『そら〇け!そら〇せ!』です。
※前回のお答えコーナー
<→名波さん>
そう、全部お馬さん🐴のお尻だったんです。233ページ
狙ったわけではないのですが、結果的に変ちくりんな写真になりました。235ページ
<→花果さん>
海を見下ろす丘に整然と…。日本のお墓とはだいぶ雰囲気が違いますよね。
<→新城さん>
近現代史の聖地でもあります!
<→ルカさん>
香港も発展が凄いばしょですから、近代史の歴史に触れられる場所というのは少ないので、要塞跡は貴重な遺産だと思います。海を見下ろす野外ホールっていうのがあっても良いかもしれませんね。
<→梅さん>
百万ドルの夜景、場所的には充分見えるはずだと思います。夜間のデートスポットにもなっていることでしょう。また行く機会があれば是非とも訪れてみたい場所の一つです。
<→いでちゃんさん>
銃を撃つための小窓は城好きにはたまらない要素んんでしょうね。海を見下ろす墓地、海風が吹けばお供え物とかみんな吹き飛ばされそう!
<→砂たこさん>
香港の次は台湾を…最近の中国周辺の情勢はきな臭くなってきて嫌な予感がいたします。これ以上なにも起こらなければいいのですが…。
お墓の写真、建築技術的にはスタンドと何ら変わらないんでしょうね。
なまくら天文部員とはご謙遜を!北海道は星が見え過ぎて逆に星座が探しにくいというのが私の率直な印象です。
<→倉橋さん>
背景に見えているのは5000m級の山々で未踏峰だとか。39ページ
像に乗るならネパールかこのインドをおすすめします。40ページ
シンガポールのオッサンたちは良い趣味してますね。41ページ
<→花奈江さん>
いわゆる犯人と仲良くなっちゃう『ストックホルム症候群』ってやつですね!中国が多少イライラする気持ちは分からなくもないですが、そこであえて懐の深いところをアピール方法もあるだろうに…、あそこまで弾圧するとは、よほど根に持っているんでしょうね。
<→蜜原さん>
旅客機、見つかりましたか!おっしゃる通り、かつての香港空港はビル街に飛行機が旋回しながら滑り込んでいくような際どい空港でしたね。アレでよく事故が起こらなかったものだと思います。ここにいて一日中着陸する飛行機を見ていたら楽しいかも。
<→西さん>
久々のコメントありがとうございます。こちらでは知床羅臼昆布の特集もやってますので、お時間有れば是非!日曜日が第六回となります。
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