緑色のギザギザの前で

母親に置き去りにされた少年は、無気力な青年となり、生きる意味と再会した。

布原夏芽

ホラー 完結
13分 (7,477文字)
待っている間に、待っていることを忘れてしまった。人生とは案外そんなものの積み重ねなんじゃないかと思うのです。

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あらすじ

「緑色に光るギザギザを目印に待ち合わせしましょ。いい子にしてたらまた会えるわ」 そう言い残して、少年の母親は蒸発した。 お守り代わりだった母の言葉は、成長とともに少年の記憶から失われていき……。 超

感想・レビュー 1

彼の幸せとは?

 長年の間、無意識の中の意識に閉じ込めた想いが切なくなりました。  淡々と人生を積み重ね。渇望していた物を手に入れた先に何があるのか、考えさせられる作品でした。
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