私達は本当の春巻きを知らない

かつて、うちには姉ちゃんがいた。おっかない姉ちゃんだ。――明けない夜はない、希望のお話。

まちか

14分 (8,021文字)
さくっと読める短編です。どうぞよろしくお願いいたします。

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あらすじ

※ご注意※ 作中に虐待を思わせるシーンがあります><  父さんは初めての子どもが生まれた時――つまり姉ちゃんだけど――産婦人科からの退院の日、ばったり再開した友達に何故か名付けを頼んだらしい。 急に

感想・レビュー 3

無力感のリアルさ。再生への希望を。

胸が苦しくなる描写も隅々まで読んだ上で、最後まで読むことで腹落ちする究極のヒューマンドラマ。これは効く。 虐待の場面や境遇に関する内容も、未成熟な幼年期と並列に描きながら洗脳にも似た家族の様子を痛い
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コメディを思わせる題名からの、息苦しいような情景描写。長いあらすじは必見です。

どこか不穏な書き出しと虐待を思わせる前半の描写は、あまりにも生々しくて胸が苦しくなりました。「姉ちゃん」の心情を思うと読み進めるのが困難なほどでした。 ですが、最後は前向きな姉ちゃんと弟の絆に感動し、
ネタバレあり
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あの日の記憶が…

「俺ばっかり損してる」 あの頃俺はそう思ってた… ♪~ 人は人と別れて 後で何を思う 鳥は鳥と別れて ~♪ BGM 杉田かおる 鳥の詩 昔の日記を読んで 溢れ出す記憶と気持ちを 理不尽な態度の姉
ネタバレあり
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