本当はこわいクルミ割り人形

雪乃かぜさん主催「御伽話からはじまる物語」参加作品。チャイコフスキー作曲バレエ音楽「くるみ割り人形」がモチーフです

ななもりあや

ホラー 完結
13分 (7,412文字)
小さいときに読んでもらったくるみ割り人形の絵本。とても怖かった思い出があります。オマージュ自体初めてで難しかったです

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あらすじ

ちこが小学一年の時、母・六花(りっか)が離婚届を置いて忽然と姿を消した。 父・誠一郎はすぐに鞠子という女性と再婚し、家に鞠子を連れてくる。 その日の夜、父の部屋の前でちこは黒い影と遭遇し、恐怖のあまり

感想・レビュー 3

二転三転のホラー作品

多めの会話文で切迫した空気感を描いたホラー作品。非現実的な緊迫の展開は二転三転し、恐怖が奥からまた浮き上がるような構成はとても面白かったです。 この題材から生まれたホラーという事で、非常に興味深く拝読
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悲哀と悪意が連鎖する上質ホラー

人間の愛憎が交錯し、真実が二転三転としていく様に引き込まれました。 鞠子さんにも苦しみや悲しみがあるのか、彼女のドラマも考えさせられてしまいます。 そして、真実に辿り着いた千花の最後の台詞にも、千花に
ネタバレあり
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誰を信じていいのか……戦慄が止まらない

いつまでも続くはずだった幸せな日常はある日突然、音をたてるように崩れ去った。母の失踪と父の再婚、継母からの罵詈雑言。そして祖母の他界。悲しみに暮れるちこの手元には、母の形見であるくるみ割り人形。この人
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