受賞

桜雨の便り

桜雨が降る日には、あの子から小さな便りが届く──。

狗夜 凛

14分 (8,000文字)
消えぬ想いは愛した記憶。理非曲直を問う物語ではありません。

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あらすじ

桜を散らす、桜雨。 毎年のようにそれは降る。 見崎千晶は、その雨音の中で本を読む。 そうすることで、あの子からの便りを受け取りたいから。

感想・レビュー 2

清冽な後味

こんにちは。演じる、のご縁で拝読されていただきました。場景の描写と主人公の内面が掘り下げられていて、圧倒的な読み応えを感じました。桜が咲いてからの時間経過が丁寧に描かれていて、すごいなと思いました。主

優しく温かい

タイトル通り、春の雨のように優しく温かく、しっとりとなるショートストーリィです。空の色は曇天のち快晴、心も然り。理不尽を甘受する忍耐強い存在が、我々の我儘を生かしてくれているのだと思い知りました。少な
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