殉教の街のニール

この話はなんだかんだいいつつも、生贄にされかけた少年とその友人が街から脱出するまでの過程を描くだけの物語である。

萩尾みこり

46分 (27,003文字)

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あらすじ

 神に生贄を捧げる――そんな古い因習が今でも息づく街。そこで生きる少年ニールは、十五歳の誕生日に生贄にされるはずだった。  しかし当の儀式は神の怒りにより失敗し、儀式場を中心として地震が起きてしまう。