春待つ彼と消えゆく私

つららから滴る雪解けの音は、彼女の涙の音に似ていた。

唯月湊

10分 (5,643文字)
大好きな冬を思う存分書いた掌編です。

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あらすじ

 つららから滴る雪解けの音は、彼女の涙の音に似ていた。  花の咲き誇る庭に一迅の風が吹き抜け、花弁を舞いあげる。青年はひとり上を向いた。  喪失感(かなしみ)に押しつぶされてしまわないように――  

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