まことは、赤よりも紅く

鬼が男に語り出すのは、箱に秘められた女の悲劇だった。

冬垣ひなた

17分 (9,974文字)

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あらすじ

 酔った樽谷は、目を覚ましたとき何者かに縛られていた。確か、居酒屋で知り合ったばかりの、柳という男の部屋である。奇妙な赤い箱に目を留めつつ、怒り狂う樽谷の前に、狐面の鬼が現れる。  鬼柳(きりゅう)と

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