今回、エブリスタ様とは初めてのコンテスト開催となりましたが、おかげさまで多くの作品をご応募いただき、本当にありがとうございました。 　残念ながら「該当作なし」という結果にはなりましたが、従来のHJ文庫・HJノベルスの作品とは違ったテイスト・発想のものが多く、読み手としても新鮮な気持ちで、終始楽しく審査することができました。審査員一同、厚く御礼申し上げます。 　作品としてアイデアやキャラクターが光るものは複数あったのですが、全体にいわゆる「Web小説」と「ライトノベル書籍」のメディアの違いといった部分について、やや意識が薄い傾向があったように思います。 　今回が当レーベルとエブリスタ様の初めての取り組みとなる以上、ある程度仕方のない部分もあると思うのですが、作品の導入がやや強引であったり、説明・前提条件が不足しているなど、書籍を購入されて読まれる読者様の視点に立つと、作品世界にスムーズに入っていきにくい部分があるものが目立ちました。 　そういった部分で、惜しくも受賞には至らなかったものの「もう一声、数か所の難点さえ改善されていれば……」と思える作品がいくつかございました点、かなり惜しまれます。 　次の機会がありましたら、再び皆様の力作を拝読できるのを楽しみにしておりますので、今後ともHJ文庫・HJノベルスを宜しくお願い申し上げます。 （HJ文庫・HJノベルス編集部）