刹那さま コメントありがとうございます。 続きを楽しみにしています🎶
みちふむ様 いつも楽しく拝読しています😊 コメントありがとうございます😊 気温の安定しないこの頃ですが体調に気をつけて下さい。 更新楽しみにしていまーす🎶
コメントありがとうございます😊 これからも楽しみにしています😊
嬉しいです😃 今日アイコン変えてみました😅 そうなんです。Twitterでもフォローさせて頂いていますよ(๑˃̵ᴗ˂̵) みなつき先生のペースで色々お待ちしています🎶 私も私のペースでこれからも楽しませて頂きま〜す💕 ありがとうございました😊
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みなつき先生〜💖 みゆぷうです。 コメントありがとうございます😊 私のことをご存知だったとは! またまた感激です🥹 先生の作品大好きですよ〜💕 こちらこそ、これからも楽しみにしています♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ メッセージありがとうございました🙏 メッセージありがとうございました💕
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みなつき先生〜♡ わっわっ 初めまして、みゆぷうと申します(๑˃̵ᴗ˂̵) 先生からコメント頂けるとは感激です! ベリーズと両方で追っかけてます! エブでファン登録してると思ってたのですが、してないとわかり(゚o゚;; 慌ててファン登録させて頂きました〜 こちらこそ、楽しみに待ってますので、よろしくお願いします♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
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@りかりー:『片割れの恋』 妹は明るく人付き合いが上手で笑顔が可愛い。 引っ込み思案で人見知りのわたしは同じ顔をしていても可愛いと言われたこともない。 わたしと妹は、同じ遺伝子を持つ双子。 それなのに性格は全く違う。 「かおりちゃん可愛いよなぁ。彼氏いるのかなぁ?」 「今はいないって言ってたっけ。俺、立候補しよっかな」 「おい、抜け駆けすんなよな」 クラスの男子が窓辺に集まって妹を見下ろしてる。 ほら、妹はみんなの視線に気づいてこっちに向かって笑って手を振ってる。 それを見てたわたしとも目が合って慌てて目を逸らす。 「おまえの妹、すげー人気だな。ファンクラブまであるんだって?」 隣に立って窓枠に手をつき外を見下ろしたのは、成績優秀、運動神経抜群、学校一のイケメンで───わたしの天敵だ。 天敵である樹は、幼い頃からの腐れ縁で、事あるごとにわたしをからかい、それを生き甲斐としている。 「おーお、ありゃ告白タイムかな?」 窓の外を眺めながら樹はそう呟いた。 「告白されてもかおりは断るよ。好きな人いるもん」 「へえ、好きな人いるんだ。ふーん」 妹の好きな人はわたしの目の前にいるわたしの天敵の樹だ。 樹はちらっと周りを見ると、口の端を上げわたしの耳に息を吹き掛けた。 バッと耳を押さえる。 「みゆの本当の姿をみんなが知ったら驚くよな。髪をほどいてメガネをはずせば妹よりも可愛いってこと」 「!!」 「バラそう、かなー」 熱くなった耳をペロリとなぶられた。 髪を一房掬い取られてくるくるする。 これだから樹は。 「わたしはひとりがいいの。もうあんな思いはたくさんだもの」 「……それは、見る目のない男を選んだからだろ」 そう。 わたしを好きだって言ってくれた人は、妹に心変わりをした。過去の事だけど、わたしは深く傷ついた。 あの時、樹がそばにいて泣いてるわたしをずっと抱き締めて慰めてくれた。 それは、樹に感謝はするけれど…… なぜにフラれた直後から距離感が近いのか。 「おまえ、まだ……あいつのこと……」 「え?」 「……なんでもない」 髪を弄ったまま樹はわたしから目を反らした。 ひとりでいるのが当たり前になってたある日。 突然、わたしの前に高級車が停まり、後部座席からひとりの男性が降りてきた。 「俺と付き合ってくれないか?」 わたしは頭の中が真っ白になった─
みゆぷう
りかりーさん、お久しぶりです! 樹くん素敵!好きな子をいじめるタイプの男子ですね〰️😆 思いが届きますように❤️ ありがとうございます(*^^*)
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@りかりー:つづき 「体……弱いくせに、走るなよ」 月に一度は熱を出しては寝込んでた。 忙しい両親の代わりに俺が面倒を見ていた。 いつからだろう? クラスメートにいじめられても俺がそばについていてやらなくてもよくなったのは。 遠い過去を思ってると、 ぐらりとよろけ、アイツが膝をついた。 その顔色は真っ青だ。 「アイツ……」 屋上から階段を駆け降りて校庭へ走ると、その人垣の中から奪うと抱き上げた。 「鷹先輩!?」 「えっ!うそっ!」 呼吸が浅く速い。白い顔が苦しげに歪む。 貧血か…… 医務室に運び込むとベッドに寝かせジャージの前を寛げた。 瞬間、首からするりと掛けられてた小さな袋が落ちた。 幼い頃から下げていた御守りの中身がはみ出て見えた。 ……オモチャの指輪? その時、医務室のドアが開いた。 立ってたのはコイツのいとこ。俺の天敵だ。 僕が看るから帰っていいと、追い出そうとして俺の手にある御守りに気づいた。 「それは……」 奪うように取られた御守り。 その中身のことを知っていたのか。 天敵。 俺から平気でコイツを奪ってく。 「鷹、おまえにみゆは渡さないからな!」 それは堂々とした宣戦布告だった─── 後編へ(次回、10月後半のミニ話へ)
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます(*^-゜)vThanks! 続きが楽しみです(*^^*)
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@りかりー:りかりーと申します。 いつも応援ありがとうございます。 お礼にミニ話を送ります。 よかったら読んでやってくださいませ(*´∇`*) 『10年目の約束』 グズでノロマ。 話しかければ震え、顔を上げさせれば泣き出しそうな表情をしたヤツがどうして気になるのかわからなかった。 幼馴染みのみゆは、そばにいてもいなくても俺の気に障った。 「なんでだよ。リスみたいで可愛いじゃん。鷹、おまえが怖いから誰も手を出さねえけど、彼女にしたいって思ってるヤツ結構いるんだぜ」 「可愛い?どこがだ?アイツを彼女にしたいってそんな物好きいるのか?」 わからねえな。 見てるとイライラするだけだが。 「おまえほどになると、遊び過ぎてて美意識狂ってんだろ」 手のひらをひらひらと振る悪友は呆れ顔だ。 誘われれば致したりする。据え膳食わねばなんとやらだ。男なら当然のことだろ? 「それを節操なしっつうんだよ」 それから、悪友はふと気づいたように俺の後ろを指差した。 振り返ると後ろには困ったような表情をしたアイツが立っていた。 「鷹ちゃん、あのね、ジャージ忘れちゃって……」 形のいい胸が似合う制服。短いスカートからはほっそりとした脚が覗いてた。 「そうなん?俺のでよければ貸そうか?」 「お、おい、やめとけって。鷹がっ」 話を聞いた外野がジャージを渡そうとしたのを悪友が慌てて止めた。 「貸す、だと?」 男の匂いのするもの。 「あ、いや、やっぱりやめとく」 顔色を悪くしたヤツはそそくさと教室を出ていった。 「どうしよ、鷹ちゃん、ジャージ……」 その瞳が潤む。 机の背に掛けていたジャージを放り投げると表情がばあっと明るくなった。 「ありがとう、鷹ちゃん!」 ジャージを抱き締めると去っていく後ろ姿を見送る。その先には女友だちが待っていた。 「怖いねえ。独占欲の強い男は。」 独占欲?そんなものねえよ。 あるのは切っても切れない腐れ縁だけだ。 次の授業、サボった屋上からジャージ姿のアイツを見下ろしていた。 ブカブカのジャージの裾を捲り上げ息を切らせて校庭を走っている。 「体……弱いくせに走るなよ」 2枚目につづく
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^o^)/ ドキドキのシチュエーション(*^^*)
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@りかりー:みゆぷうさん、こんにちは! いつもたくさんの応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント!(*´∇`*) 『ドS上司に飼われました!』 「おまえの席はここだ。何か文句でもあるか?」 ないです。ないです。全然ないです。 ありますって言ったら、何をされるかわからないもの。 「たとえ、文句があったとしても変えるつもりはないがな」 口の端を上げて意地悪く嗤うのは、わたしが配属された先のイケメン課長、冴木徹。 すべての女子社員が狙っているほどの大物。 わたし(みゆ)は入社試験の時に、遅刻しそうになって慌てて飛び乗ったエレベーターで、上司を押し倒すというヘマをやらかした。 それも押し倒しただけじゃなく、くちびるが触れてしまったという……(悲しいかな、わたしのファーストキスの相手でもある) わたしの机。 なんたって冴木課長の真ん前に置かれた。 みんなの机は課長から少し離れたところにあって、左右に5人ずつ並んでるのに。 入社試験の面接官だったと、面接室で顔を合わせた時には絶望した。 絶対に落ちると思った。 それなのに、なぜか受かって今はここにいる。 ある意味、この状況も絶望だけど。 「おまえには俺のサポートとしてついてもらう。反論は許さない」 「あの、でもそれは」まずいんじゃ…… 「反論するなと言ったろう。早速だが出かける。ついてこい」 社内の研修期間を無事に終えて、配属された当日。 席に座らないうちに冴木課長が上着を持った。 今すぐなの?うそ! 「何してる。早く来い!」 みんなの憧れの冴木課長。 その課長がオロオロするわたしにこめかみに青筋を立てた。 「は、はいっ!」 慌てて冴木課長の背中をついていく。 と、ヒールが滑って、 「きゃあっ」 振り返った冴木課長の胸に飛び込んでしまった。 「おまえは、俺に何か恨みでもあるのか💢」 怒れる冴木課長のシャツには、わたしの淡い色のくちびるの跡がしっかりとついていた。 怖い冴木課長。怯えるわたし。 正社員1日目のわたしは、早くも冴木課長の怒りを買ってしまった。 「おまえ、いい度胸してるな」 目の据わった冴木課長がいた───
みゆぷう
りかりーさん、こんにちは! 今後の展開が楽しみです(*^^*)
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@りかりー:りかりーと申します。 いつもたくさんのお星さまありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! (*´∇`*)感謝!! 『オレの可愛いシモベ』 校門の前で男共の人だかり。 その人だかりを見て、嫌な予感が……まさか、な。 だが、そのまさかで、男共に囲まれて顔を真っ赤にしているオレさまのシモベがいた。 オレが出ていくと、男共が振り向いて慌てて道を開けた。 ギロッ 男共を睨んで、凍りついた輪の中心から、シモベの腕を引いて連れ出した。 なにが「可愛いよな💓」だ! 可愛いに決まってるだろ! このオレが手塩にかけて育てたんだからな! ふたつ下のオレのシモベ。 シモベはオレの本音を知らない。 「こ、これ、しーちゃんに渡したくて」 そう言って、おずおずと差し出したのは、白と茶のどうぶつの型抜きクッキーたちだった。 摘まもうとして、すっ、横から手が伸びてきて、クッキーをつまみ食いした。 「ん!甘さも控えめ。サクッと感も申し分ないな」 オレを怖がらないヤツがひとりいた。 オレの睨みにも平然としてシモベのクッキーを食っている。 「今度は俺のために作ってよ」 シモベはオレを見上げ途方に暮れたような顔をする。 作らせるわけないだろが。 クッキーひとつ取られただけでこんなにムカついてるのに。 「シモベちゃんって、いいよな」 そう言われて、頬を赤く染めるシモベはオレの袖をぎゅっと掴んでる。 「なあ、静也。そのシモベちゃん、俺に譲ってくれない?静也の言うことならなんでも聞くんだろ?」 聞いた瞬間、シモベの顔色が変わった。 傷ついたシモベの表情に頭の芯がぶちギレる。 昔、シモベを傷つけオレから取り上げようとしたヤツがどうなったかみんなが知ってる。 オレの逆鱗に触れたらどうなるか。 頬を一発殴って胸ぐらを掴んだオレの背中にシモベがしがみついた。 「しーちゃん、ダメ」 ぴくっ 「それ以上殴ったりしたら、しーちゃんの手が傷つくから……」 魔法の言葉だ。 呪いが解けてくように力が抜けてく。 シモベには敵わない。 オレの大事な可愛いシモベ。 オレは、みゆ、おまえにホレてる。 完
みゆぷう
りかりーさん、おはようございます(*^^*) 朝からきゅんきゅんしました~(ノ≧▽≦)ノ 今週もお仕事頑張れそうです(*^^*)
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@りかりー:つづき 月野さんに抱き着いた大人気アイドル。 月野さんは彼女はいないって言ってた。 それなのに、どう見ても恋人同士にしか見えない。 ショックで涙が溢れてくる。 泣く権利なんてないってわかってるのに、止められない。 「みゆっ!!」 掛けられた声を振り切り、海の家を飛び出すと、宛もなく夕暮れの海辺を歩いた。 月野さんに抱き着いた彼女の嬉しそうな表情が頭から離れない。 胸が苦しくて涙が止まらない。 岩場まで歩いてきた時、躓いて海へと落ちてしまった。 深いっ!泳げない……息が、できないっ! もがけばもがくほど苦しくなってく。 手足に力が入らなくなって沈んでく…… もうダメ…… 諦めかけたその時、誰かに抱えられ海から引き上げられた。 胸を押されてくちびるから空気が入れられる。 ゴボッ、ゴホッ 目を開けると、目の前には濡れた月野さんがいた。 海に飛び込んで助けてくれたのは月野さんだった。 「……月野、さん?」 掠れた声で呟くと、強く強く抱き締められた。 「俺が好きなのは、みゆ、おまえだ」 耳元で告げられた声にわたしは顔を上げた。 「おまえはここからいなくなるのに、ホレたらダメだってわかってたのに、……気持ちはもう抑えが効かなかった」 「……でも、アイドルの」 「あれは、妹だ」 え、いもうと?アイドルの梓が、妹……? まさかの妹だと知って力が抜けた。 くったりとしたわたしを優しい腕が抱き上げた。 その日の夜、月野さんの腕の中で目覚めたわたしは、海の家は月野の兄のもので、兄が不在になってた二週間だけ手伝っていただけだと衝撃的事実を知らされた。 更に、月野さんとわたしの住んでる場所がすぐ近くだとわかって同時に驚いた。 「向こうで、また会えるな」 月野さんとわたしは、青い空と海の前で笑顔で指切り、海の家を後にした。 完
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^o^)/ こんな素敵体験してみた~い(*≧з≦)
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@りかりー:みゆぷうさん、いつもたくさんの応援ありがとう! 感謝を込めてミニ話をプレゼント🎵 ひと夏の恋 「見て!すっごい良い天気!!」 わたしは高校時代からの友だちと3人で夏の海へとやって来た。 目の前はどこまでも続く青い海! そこから5分ほど歩くと大人気のコテージがある。 「こんな素敵なコテージに泊まれるなんて最高!!」 なんて、コテージを見上げて喜んだのもつかの間。 予約してたと思ったコテージには泊まれず、夏休み真っ最中で海辺のホテルの部屋も取れず、わたしたち3人は途方に暮れた。 黄昏時、荷物を抱えたまま海の家で撃沈…… 「ごめんね……とても楽しみにしてたのに、わたしがちゃんと予約取れたか確かめなかったから……」 ふたりに申し訳なくて涙が零れた。 そんなわたしたちを見かねて、海の家のオーナーの月野さんが声を掛けてくれた。 「今、夏休みで人手が足りてないんだ。もし良かったら少し手伝ってくれないかな?手伝ってくれたら、海の家の宿泊が空いてるし提供するよ」 それに……ほら、こんなむさ苦しいのばっかりだと男性客来ないだろ? そばにいた男性をふたりを指差し小声で言った。 わたしたちは月野さんの言葉に甘えて、海の家を手伝う代わりに、コテージに泊まらせてもらうことになったのだった。 コテージには月野さんと、その従業員の男性がふたり。 わたしたちは4日間ほどお世話になりますと挨拶をした。 部屋は綺麗で、月野さんも働いているふたりも優しくて、海の家でのお手伝いはとても楽しかった。 「手伝ってくれてありがとな。さっき、花火買ってきたんだけど、よかったら」 「花火大好きなの。嬉しい! 」 2日もすると、男性ふたりと友だちは良い雰囲気に。 笑顔の絶えない月野さんは、 「あのふたりに、俺が出張る必要なさそうだな」 庭でバーベキューをしながら、目を細めてふたりを見てた。 わたしはと言えば……隣に並んでる月野さんが気になって、ドキドキしてた。 わたしたちが困っていた時に手を差し伸べてくれた、その手をわたしは忘れない。 さりげない優しさに惹かれてく。 あと1日の滞在というところで、海の家に大人気アイドルの遠峯梓が月野さんに駆け寄ると抱きついた! 「会いたくて来ちゃった!」 月野さんに満面の笑みで抱きついたアイドルに、わたしは持っていたトレイを取り落とした。 うそっ!?
みゆぷう
りかりーさん、素敵なプレゼントありがとうございます\(^o^)/
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@りかりー:つづき、2枚目です。 七夕。 それは、一年に一度だけ、愛しい者と会える日。 遥か天の川を渡って、たった一晩かぎりの逢瀬。 それでもいい。 君の元気な姿をひとめ見ることができるのなら。 あの時言えなかった言葉を伝えることができるのなら。 たったひと言。君に。 七夕まつりの夜。 あの時と同じ浴衣に袖を通して、 あの時と同じように出店を抜けて、 あの時と同じように高台へ登って、 あの時と同じように打ち上がる花火を見た。 花火はもうすぐ終わる。 そして、俺の恋も終わる。 静かに目を伏せる。 打ち上がる花火の音が、最後の恋を散らしていく。 カラン 不意に、微かな下駄の音がして振り向いた。 「よかった。流星くんがいてくれた。……っ!?」 鮮やかな光の色に照らされた牡丹柄の浴衣。 君の面影を濃く残す大人になった笑顔。 振り返ると同時に駆け出して、この腕に抱き締めてた。 もう二度と会えないと思った。 もう生きていないかもしれないと苦しかった。 「約束したよね。5年後に会おうって」 ああ、言った。言ったさ。 病気でこの街を去らなきゃいけないって知って、どの街へ行ってもいい、君に生きてて欲しいと思ったんだ。 「わたし、頑張ったんだよ。流星くんが七夕まつりで会おうって言ってくれたから」 華奢で細い体。 たくさんたくさん頑張ったんだろう。 抱き締めきれなくて、もっともっと抱き締めたくて腕に力をいれた。 今夜、この一瞬でいい。 君に会えたキセキ。七夕の奇跡。 「流星くんは……いつも温かかったね。うわべじゃなくて心が。こんな風に」 背中に腕が回されて、君が目を潤ませ頬を擦り寄せた。 あの時と同じ優しい香りがする。 片時だって忘れられなかった。 子供の恋だと笑われようとも。 君に会えた。 5年前、あの夜に言えなかった想いをすべて伝えるよ。 ずっとずっと好きだったんだ。 「もうどこにも行かせない……みゆ、二度と離さない」 最後の大輪の花 夜空の星たちがふたりを照らしていた─── 【完】
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます(*^^*) 私の心に🎆大輪の花🎆が咲き誇りました🎆
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@りかりー:みゆぷうさん、お星さま応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! 『七夕の夜に』 『5年後の夜に、この場所で』 そう約束したのは高校2年の夏。 七夕まつりの夜に、浴衣姿の君とふたり高台から天の川を見上げていた。 淡い恋心。 君を忘れられないまま、俺は大学4年になった。 ※※※ 「ねえ、流星。花絵たちが今夜の七夕まつり一緒に行かないかって」 ぼんやりと空を眺め、名前を呼ばれて振り返った。 「行かない」 「もう!そんな冷たい態度だったらいつまで経っても彼女できないからね!」 そう言って、幼馴染みは頬を膨らませた。 5年前の俺はメガネにボサボサ頭の根暗野郎だった。 中身は5年前と変わってないのに、コンタクトにした途端に周りの態度が変わった。 「別にいい。モテたいとも思わないし」 答えた俺に呆れ顔して幼馴染みは去っていった。 ※※※ 『流星くんは、みんなにも花にも優しいのわたし知ってるよ』 「優しくない。俺は」 『ううん、優しいよ。花壇で踏まれて折れた花を支えつけてあげてたでしょう?』 君の素直な声、笑顔も真っ直ぐで、俺の心にいつの間にか花のように咲いていた。 高校に入ってから同じクラスになった君。 誰にでも好かれる君はいつもみんなの輪の中にいた。 『わたしね、もうすぐみんなとお別れしなきゃならないんだ』 どうして? 『病気なの。この小さな町じゃ治療できないから引っ越すって』 病気……? 君は膝を抱えて小さく震えてた。 それを君は正直に打ち明けてくれた。 「いつ……?」 『七夕まつりの後に。……わたしみんなと離れたくないのに』 ポロポロとこぼれる涙が、君を引き寄せた俺を濡らした。 七夕まつりの夜が君に会える最後だと知った。 言わずにはいられなかった。 「七夕まつり、俺と一緒に行こう」 ※※※ 提灯の灯りの下、藍染め牡丹の浴衣の君はとても可愛いかった。 口下手で何も言えないでいる俺に君はくすくす笑った。 『よかった。似合ってるんだ』 出店を覗き、ふたりで食べ歩く。 いつの間にか手を繋いで、出店を抜けて街を見下ろす高台まで来てた。 花火がふたりが過ごす最後の時間。 赤や黄色の大輪の花が散ってく中で、生まれて初めてのキスをした。 『5年後、この場所で』 あれから5年。 君は一度もこの街に姿を現さなかった───
みゆぷう
りかりーさん、七夕に素敵なお話ありがとうございます\(^o^)/
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@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、帯刀、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「……いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら、連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がるとテーブルにあった車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。おまえを誰にもとられたくない。誰にも触れられたくないと! 「みゆっ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいたんだ。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒杯を傾けながらひとり笑った。
みゆぷう
りかりーさん、素敵なお話ありがとうございます\(^o^)/ 間に合って良かったです♥️
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りかりーさん、早速ありがとうございます\(^o^)/ 続きが楽しみです🎵
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@りかりー:毎日応援ありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! 『若恋』初恋 降りしきる雨の中、 「帯刀、おまえいつか女にササレるぞ」 俺は、大神奏から呆れ顔で言われてたことを思い出していた。 遊びに遊んだ、自業自得か。 「それにしても、くそっ、いってぇな」 腹を押さえて歩き続け、痛みが増してすぐそばの塀に寄りかかった。 「あのっ、大丈夫ですか?」 降ってくる声に目を開けると、開いた傘を俺に差し出すエプロン姿の若い女がいた。 目の前はオンボロアパート。そこの住人らしかった。 「少し休めば大丈夫だ」 「あの、でも、それ、ケガして」 彼女が俺の腹を見て顔を青くした。 人を呼ばれても困る。 立ち上がり歩きだそうとしたが、体が言うことを効かない。めまいまでしてきた。 「わっ、どうしよ。あのっ!」 慌てる彼女を前に、俺は意識を失った。 ※※※ 「気がついた、よかった!」 消毒薬の匂い……ここはどこだ? やけに古くさい部屋で俺は目を覚ました。 どうやら、傷の手当てをしてくれたらしい。 腹に触ると包帯が巻かれていた。 「悪いな、迷惑かけて」 「いいの、困った時はお互い様だから」 彼女は柔らかく笑った。 あいつらは帰らない俺を心配してるだろうが、ここには呼びつけたくなかった。 彼女の言うように、少し動けるようになったら出ていこう。 そう思って目を閉じた。 毎日、傷口を消毒し換えられる包帯。 俺に何があったのか聞かない。それも心地よくて甘えていた。 あいつらには無事だとだけ返し、しばらく放っておくように指示を出した。 ある日、アパートの前でガラの悪い声が聞こえ、俺が戸口で怯える彼女の隣に立つと、男は姿を消した。 「悪い男にでも引っ掛かったか?」 「そうじゃないの……だけど」 言葉を濁す彼女には何か事情があるんだろう。 そして、2週間後。 俺は迎えに来たあいつらの前で、 「困ったことがあったら俺を頼ってこい」 と、胸元から外したものを握らせた。 「これ……」 「俺は大神組の帯刀。……助けてくれた恩は忘れない」 彼女は寂しそうにくちびるを噛んだ。 けれども、すぐに顔を上げて笑顔を見せてくれた。とても優しい笑顔だった。 そして、一年後。 俺を助けてくれた彼女が、龍神会の『競り』にかけられることを知った。 「どうして、みゆが……」 2枚目につづく
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^o^)/ 早く助けてー 続きが楽しみです🎵
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@りかりー:※※※ 朝顔が庭に咲いて、日増しに陽射しが強くなる。 御簾を上げていても部屋の中は暑い。 こうなれば十二単なんて着ていられなくて、誰も見ていないことをいいことに、スポッと抜け出して寛いでいる。 「っ!?おまえっ!?」 声に振り返ると、狐月が目玉を落としそうなほど目を見開いていた。 はっと気づいて慌てて後ろにいた誰かの目を両手で塞いだ。 「み、見るなっ!!おまえも衣を整えろっ!!」 仕方ないからまた重しを羽織る。 暑いんだけどなー。 衣を整えると、狐月は連れてきた誰かの目を隠すのをやめて、ふたりでその場に座った。 狐月が連れてきたのは弟さんの八重樫だった。 「八重樫、さま?」 「兄に無理を言ってついてきてしまいました。姫は、……なんというか、自由ですね」 前にも庭に降りたのを見られている。 これで、恥ずかしいとされる場面を二度も見られたことになる。 八重樫は眩しいものをみるようにわたしを見て微笑んでいる。 こんなはしたないわたしに眉根を寄せるでもなく優しい笑顔を向ける。 「そういえば前に八重樫に会ったと話をしていたことがあったな」 狐月が思い出したように言った。 「うん、前に庭に降りてたら見られてたの。七尾には雷を落とされたよ。庭を歩いてたくらい見逃してくれてもいいのに……」 「庭に降りて?そりゃ、あの生真面目な七尾には怒られるわな」 狐月は渋い顔をした。 「舞い散る桜の中にいる姫君はとても美しかったですよ。桜の化身かと思いました」 八重樫、すごいお世辞…… ただボーッと桜を見上げてただけだったのに。 「この腕に、拐ってしまいたいほどでした」 八重樫は目を細めてわたしを見た。 狐月と似ている顔。それよりも雰囲気が優しい。 「今日は、姫が好きだと伺ったお菓子が手に入ったのでお持ちしたのです」 「お菓子?」 「ええ、水菓子です」 わあ、嬉しい! 自然に顔が緩んだ。 八重樫の隣で狐月の機嫌がなぜか悪くなる。が、甘いものには勝てない。 美味しいと三人で食べていると、七尾がお伝えしたいことがあるとやって来た。 「帝よりのお言葉です。『東宮妃候補、二の宮妃候補として、姫は、明日、参内するように』と」 突然告げられ驚いた。 目の前の狐月も八重樫も口から水菓子をぽとりと落とした。 は? 何がどうなってるのー!?
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^^)/ おっ!期待(*^^*)
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@りかりー:その夜、天には見事な星が輝いていた。 侍女は下がらせ、もう眠っている頃だろう。 わたしはと言えば、今夜も姿を現さなかった狐月のことをぼんやりと思っていた。 「わたしのこと……嫌い、だよね」 人間だもの。 おまけに狐月の宝珠を取り込んでる。 見ると、左手の指の中には琥珀色の光が透けて見えた。 「わたしの指を切り落とせば宝珠を取り返せたかもしれないのに、そうしなかった」 無愛想で口は悪いけど、本当はとても優しい人。 仕方なくでもここに置いてくれて、わたしが困らないように侍女までつけてくれた。 「せめて……ちょっとだけでも狐月に好かれていたらなぁ」 そうしたら、帝の話しは候補でしかないとしても嬉しかったかもしれない。 狐月がわたしを嫌っていなかったなら、あんな表情をされなかったなら。 「嫌ってはいない」 低くて聞き慣れた声がして振り返ると、そこには白い夜着姿の狐月が立っていた。 「来ないと思ってた……」 「俺は、おまえを嫌いだなんて一度も口にしたことはないぞ。嫌いならそば近くに置くものか。この結界が張られた場所なら宝珠はどこにあってもいい。それだけのためなら毎夜会いになど来ない」 狐月は怒ってた。 怒ってたというより、少し拗ねてるみたいな表情をしていた。 「おまえのことを嫌いだなんてことは絶対にない。わかったか?」 どかっと、わたしの前に座った狐月はコロンと転がるとわたしの膝の上に頭を乗せた。 わたしに背中を向けるような格好で、同じく天を見上げる。 「……おまえは、どうしてあの話を蹴った?」 「あの話?狐月の妃候補にっていう?」 「………………」 狐月は返事をしなかった。それが正解だと思った。 「わたしね、狐月には幸せになって欲しいと思ってる。笛も箏も出来ない、歌も詠めない、狐月を支える後ろ楯もない、そんなわたしが妃候補だと狐月が笑われちゃうでしょう。狐月がわたしのせいで笑われるのは嫌だったの」 わたしは知ってる。 他の姫君たち、その侍女たちがわたしをよく思ってないってこと。 それに狐月の側近たちも。 《歌も詠めないくせに》 《箏も奏でることができないくせに》 《耳や尻尾もないわ。きっと芋虫なのよ》 《ああ、嫌だ。汚らわしい》 《それなのに、どうして東宮さまが通ってるの。何の後ろ楯もないくせに!》
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^^)/ 二人の仲が…接近中💕
@りかりー:次の日。 狐月のお父さん(帝)から、会いたいので来て欲しいと使いの人(長い獣耳だったから、うさぎらしい)が来たのでついていった。 長い廊下を歩き、たどり着いた広間には帝と狐月が座っていた。 昨夜、狐月は宴の後、わたしの部屋には来なかった。 「目立つな、大人しくしていろ」と言われてたのに、みんなの注目を集めてしまい、きっと呆れてしまったんだろう。 昨夜のことが皆に知られているのか、ここに来るまでにたくさんの人に好奇の目で見られ、気持ちは沈んでしまった。 申し訳なくて座っている狐月の顔が見られない。 「一の宮から話しは聞いた。そなたのおかげでわたしは命を失わずにすんだ。礼を言う」 昨夜の窒息事件のことだよね。大事にならなくて本当によかった。 「わたしを助けるために、皆の前でそなたの顔をさらさせてしまうことになって、申し訳なかった」 帝はすまなそうに眉尻を下げた。 わたしが勝手に飛び出したことだから、別に謝らなくていいのに。 「その詫びと言ってはなんだが、そなたを一の宮の妃候補にと思っておるのだが」 「わたしが、妃候補、です、……か?」 狐月の妃候補。 それは……ダメだよ。 わたしは人間だもの。それに生きる世界が違う。おまけに狐月に好かれているわけでもない。 「大変光栄な話でありますが、お断りさせていただいてもよろしいですか?」 丁寧に帝にはお断りをした。 「なぜだ?東宮妃候補ではそなたは不服なのか?」 帝は驚くと同時に困惑している。 「そうではありません。わたしは当たり前のことを、自分にできることをしただけです。見返りを求めてしたわけではないので……」 帝は大きく目をみはった。 「東宮妃候補には相応しい姫君方がいらっしゃると思いますので、わたしのことはお気に掛けずに……」 ふと、狐月を見た。 狐月はわたしを睨んでいた。としか、思えないような表情をしていた。 わたしは更に居心地が悪くなって頭を下げ、そのまま引き留められなかったことをいいことに退出した。 わたしが狐月の妃候補なんて、狐月が嫌に決まってる。 嫌がられてるのに、嫌われてるのにそれじゃ間違ってる。 そう考えたら胸の奥が少し痛くなった。 わたしはさっきの狐月の苦々しげの表情を思い出していた───
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^^)/ 切ないです〰️
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@りかりー:夏の夜の、星見の宴。 要は、帝主宰の東宮妃候補選びだ。 指定された場所へと座り、帝と狐月に妃候補を争いアピールをするらしい。 名指しされ、笛や箏を奏でる姫たちや、歌を詠む姫がずらりと並んでいる。 わたしには特技といえるものもひとつもないので、天の川を眺めながら座っているだけだった。 と、突然、狐月の大きな声が聞こえてきた。 「父上!!?どうかされましたかっ!?父上っ!!」 よほど慌てていたのか、呼び名が父上に変わってる。それも、すぐに焦りに変わり、助けを呼ぶ声に変わった。 周りはおろおろするばかりで動かない。 どうして誰も動かないの? 大変なことになってるかも知れないのに。それなら、わたしが! 重い衣を脱ぎ捨てて、狐月と狐月のお父さんがいるところへと飛び込んだ。 顔を真っ黒にした壮年の男性が狐月に抱き抱えられてる。足元には餅の欠片が転がっていた。 まさか、餅を喉に詰まらせたの? 対処の仕方がわからないの? みんなは白湯を手に右往左往するばかり。 わたしは狐月からお父さんの体を抱き取ると背中に回り、後ろから思い切りみぞおちのあたりを拳を作った手で押し上げた。 「ぐっ」 手応えはあった。 もう一度、力を入れて空気を押し出すようにすると、ポンと口の中から餅が転がりでた。 真っ黒だった顔色はみるみるうちに真っ赤になり咳き込んだ。 ようやく息ができるようになったのを見て、安堵すると、みんながわたしを驚きの目で見ていることに気づいた。 あ、わたし、また重い衣を脱ぎ捨ててきちゃった? 七尾も、八重樫も他の貴族たちも口をあんぐり開けてた。 宴に招待されていた姫君たちや、侍女たちの視線が刺さってものすごく痛い。 すぐに御簾の中の自分の場所に引っ込むと、ついてきていた侍女たちには絶望的な目で見られた。 「姫様、衣を脱ぎ捨てて皆の前に飛び出すなんて、そんな……もう妃候補には、無理だわ」 「あ。うん、なんか、ごめんね……」 とりあえず謝った。 でも人助けをしたんだから、結果オーライだよね?
みゆぷう
りかりーさん、ありがとうございます\(^^)/ 予想外の展開でした! お父様の命の恩人!
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