つぶやき一覧

本日! 夜の八時半より長編作を投稿します。 『異世界でも陽は昇る』  赤木 時雨。青年は歴史を学んでいた。  それほど久しくもない昔に、奴隷制度はひょうひょうとした顔で人の首に絡みつき、鎖となって人権を縛った。人が、人権を行使できないように。  時雨は異世界転生を果たす。  気づけば、そこはどうやら異世界のようだ。剣と魔法の世界、異世界転生の字が頭を過る。それは間違いではなかった。  首に鎖が絡まっていた。  青年は、奴隷にされていた。  魔法は使えない。  腕っぷしは立たない。  チートもなにもない。  色褪せた世界で、青年は泥水で口を濯ぎながら今日も働く。  ー
投稿:『逃避行』 (https://estar.jp/novels/25566942