【感想・レビュー】水津亮

ブルーアワーにとける

生吹(イブキ)

17分 (9,852文字)

水津亮 2021/3/7 11:54

陽葵のきりきりと痛む胸の内、一見浮世離れしてるように見えながら何かを抱えた瑠衣の仕草、無人駅、黄昏、ファミリーレストラン、夜、浜辺、崩壊した校舎に、深夜の雨と、ドライブイン。それらのモチーフ、舞台装

ネタバレあり

・1件・2件

米川葵一

18分 (10,403文字)

水津亮 2019/3/22 14:14

街灯のない町の中、道行く夜警の声がする。食い詰めたパン屋は、夜盗となる事を決意する。その情景が、輪郭を縁取るような文章で浮かび上がってきます。そして、男は森へと足を運ぶ。楔のように食い込んだ現実

この作品は非公開になりました

水津亮 2018/6/3 11:52

雨の日雇い労働者が集う地区に漂う、何処にも行けない閉塞感と、天使の姿と存在が、ミスマッチだからこそ美しい。それを全てのピースがはまった後の、パズルを彷彿とさせるような、無駄のない文章で描き出されてい

楓双葉

恋愛完結

20分 (11,831文字)

水津亮 2018/5/27 23:53

素敵な小説にこうして駄文を擦りつけることに、後ろめたさを覚えるのですが、書かずにはいられない。そんな素晴らしい短編でした。彼女の若さも、彼の若さも、前に進むための若さに見える。一方は(なし崩し的で

・1件・1件

猫熊太郎

14分 (7,810文字)

水津亮 2018/5/15 14:21

とても素敵な短編です。文体は一見、非常に簡潔に見えるのですが、必要な場所にはきちんと肉が付いている。つまりメリハリがあるにもかかわらず、読者にはその違和感がなく一定のリズムがあるように文章が