静かで冷たい、それでいて心に光を灯してくれるような素敵な物語

 前半は「へび」に関する描写に重点を置き、少しずつ主人公である「僕」との関係を描いていく過程がとても自然で、全体を通して起承転結がしっかりした読みやすい構成になっていると感じました。  はじめから終
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園原千三

人々と木精たちから紡がれていく暖かな物語

 まずこのお話で最も特徴的なのが木精の存在です。  特定の樹木に現れる人ではない存在。  人間が勝手に名付けた木々の名前を自身の名前として人間のように振る舞う彼らは、通常、道を行く人には見ることも声
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